2019.02.14

オールスター出場選手紹介21/ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)

リーグトップの平均36.5得点を記録中のハーデン[写真]=Getty Images
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2月18日(現地時間17日)に迫った「NBAオールスターゲーム2019」。今年もイースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスによるゲームではなく、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)がキャプテンを務める「TEAMヤニス」と、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)がキャプテンを務める「TEAMレブロン」というオリジナルチームの対決という形で行われる。そこでバスケットボールキングでは、今年のオールスター出場選手を紹介していく。

■オールスター出場選手21 TEAMレブロン
ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)

ガード/196センチ/99キロ/キャリア10年目
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<NBAにおける主な記録・功績>
シーズンMVP:1回(2018)
最優秀シックスマン賞:1回(2012)
オールNBAファーストチーム選出:4回(2014,15,17,18)
オールNBAサードチーム選出:1回(2013)
オールスター選出:7回(2013~19)
得点王:1回(2018)
アシスト王:1回(2017)
平均出場時間トップ:1回(2016)

<2018-19シーズン 個人成績>
平均37.4分36.5得点6.7リバウンド7.8アシスト2.2スティール
※2月13日(現地時間12日)終了時点

史上最高の選手となるべく、進化を続ける昨季のMVP

 昨季のプレーオフ、ロケッツはゴールデンステイト・ウォリアーズとのカンファレンス・ファイナルで3勝2敗から2連敗を喫し、あと1勝でNBAファイナル進出を逃した。リベンジを果たすべく、豪華戦力で今季に臨むも序盤は連勝と連敗を繰り返し、65勝を挙げた昨季ほどの勢いは見られなかった。

 新加入のベテランスコアラー、カーメロ・アンソニーはチームにフィットせず、昨年11月上旬にチームと離別し、ロケッツは昨季と同様にハーデンとクリス・ポール中心の布陣で巻き返すこととなった。それでも、11月は5連勝から4連敗を喫し、なかなかリズムをつかめない状態が続いていく。

 しかし、ロケッツは12月中旬から息を吹き返し、同月を11勝4敗でフィニッシュ。2018年最後の11試合で10勝を挙げると、ロケッツは再び加速していった。12月中旬以降、チームはポールやエリック・ゴードンクリント・カペラといった主力が戦線離脱するも、オースティン・リバースやケネス・ファリードをロースターに加え、戦力ダウンを最大限にカバーしていった。

 その中で、ハーデンはモンスタースタッツを連発し、驚異的なペースで得点を奪取。リバウンドやアシスト、スティールといった部分でもチームを支えてロケッツを勝利へと導いてきた。

自慢のステップバックとファウルを誘発する憎たらしいまでのテクニックで得点を量産するハーデン[写真]=Getty Images

 12月を平均36.9分36.4得点5.9リバウンド7.9アシスト1.8スティールで終えると、1月に入ってその数字はさらに上昇。1月は14試合のうち8度の40得点超え、同月中旬には2試合連続57得点以上、24日(同23日)のニューヨーク・ニックス戦ではキャリアハイの61得点をたたき出し、リーグ最強のオフェンシブプレーヤーとして殊勲の活躍。

 終わってみれば、1月は平均38.8分43.6得点8.7リバウンド7.6アシスト2.1スティールをマークし、文句なしに2か月連続でウエストの月間最優秀選手に選出。ハーデンが1月に残した月間平均得点は、10試合以上プレーした選手としては歴代7位。上位6つはいずれもウィルト・チェンバレン(元フィラデルフィア・ウォリアーズほか)が保持しているため、チェンバレン以外では史上最高の数字となった。

 今季ハーデンが見せたベストパフォーマンスを1つに絞ることは至難の業。それでも、1月4日(同3日)のウォリアーズ戦は、間違いなく3本の指に入るパフォーマンスだった。ロケッツはポールとゴードンを欠き、王者相手に20点ビハインドを背負う劣勢の中、ハーデンを中心に巻き返し、劇的勝利を飾った。

 ハーデンは第4クォーター終盤。6点ビハインドの中でカペラの3ポイントプレーをアシストし、残り51.0秒で延長へ持ち込む同点3ポイントをヒット。延長に入っても3ポイントとフリースローで得点を稼ぎ、2点ビハインドで迎えた残り5.0秒から、クレイ・トンプソンドレイモンド・グリーンのマークを交わして決勝弾となる3ポイントを突き刺し、勝利へと導いたのである。

 「(俺への批判に関する)話は多すぎる。ファウルをもらうことや、俺が実際にコート上で見せていることの偉大さに対してね。それこそ、フォーカスすべきことなのにね」とハーデンは地元メディア『Houston Chronicle』へコメント。

 選手やメディアから見た実際の評価は曖昧ではあるものの、少なくともウォリアーズのスティーブ・カーHCはハーデンへ最大級の賛辞を送っている。

 「彼はただ、普段やっていることをしただけ。彼はアイソレーションとステップバック3、そしてファウルを誘うスキルにおいてはマスターなんだ。試合終盤、彼は信じられないようなショットを決め切った。本当に、とんでもないパフォーマンスだったよ。彼にはすべての手柄を受け取るに値すると思う」。

ウォリアーズ戦の延長終盤に沈めたハーデンのビッグショット[写真]=Getty Images

 今年のオールスターゲームで、ハーデンは3年連続となるスターターの座を勝ち取った。しかしながら、ファン投票ではルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)やデリック・ローズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)よりも少ない結果に終わった。

 だが、ハーデンはファン投票の結果については気にしていないという。「俺には関係ないね。別に俺を悩ますことでもない。ファン投票というのは、彼らそれぞれが尊敬する選手に入れるものだから。今季はローズとルカが印象的な活躍をしているし、すばらしいプレーを見せている。でも、こればかりは俺にはコントロールできないこと。だからストレスになることもない」と『The New York Daily News』へコメント。

 「俺がフォーカスしているのは自分でコントロールできること。そしてバスケットボールでベストなプレーを見せることなんだ」とハーデンは同メディアへ言い残した。NBA史上最高の選手となるべく日々トレーニングを自らに課し、前進を続けるこの男にとって、ネガティブな話は自身のモチベーションを高めるだけ。ハーデンはさらなる高みを目指し、今なお成長しているのだ。

 14日(同13日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦でハーデンは42得点をもぎ取り、連続30得点以上を挙げた試合を31へと伸ばした。これにより、チェンバレンと並ぶNBA史上2位タイの最長記録へと浮上。ハーデンの勢いは、オールスターブレイク後も続くに違いない。

<オールスターモーメント>
昨年はショットが絶不調の中でトリプルダブル級の成績を残す

 これまで6度のオールスターゲームに出場し、平均16.5得点5.5リバウンド6.5アシストを記録しているハーデンは、フィールドゴール成功率47.4パーセント、3ポイント成功率41.7パーセントと、上々の成績を残している。

 しかしながら、昨年はスターターとして出場したものの、フィールドゴール19投中成功わずか5本(うち3ポイントは13投中成功わずか2本)という絶不調。12得点7リバウンド8アシストというオールラウンドな成績にまとめたとはいえ、ショットの精度に関しては過去6度の球宴で最も不発だった。

 今年のオールスターで、ハーデンは「TEAMレブロン」の一員として出場することとなる。レブロンと同じチームでプレーするのは、実に2012年のロンドンオリンピック以来。今季リーグ最強のスコアラーとして大活躍を続けるハーデンが、レブロンのプレーメイクから最初の2、3本のショットを決めることとなれば、球宴の舞台でも大暴れするかもしれない。

昨季は3ポイントが不発だったこともあり、確率が高いエリアからショットを決めたハーデン[写真]=Getty Images

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