2019.02.18

最大20点ビハインドから「TEAMレブロン」が逆転勝利、MVPは31得点を挙げたKDが獲得!

勝負どころを見逃さず、冷静沈着にショットを決めたデュラント[写真]=Getty Images
国内外のバスケ情報をお届け!

前半はアデトクンボやミドルトン、ジョージの活躍で「TEAMヤニス」がリード

 2月18日(現地時間17日)、スペクトラム・センター(ノースカロライナ州シャーロット)では「NBAオールスター2019」が最終日を迎え、メインイベントの「第68回NBAオールスターゲーム2019」が行われた。

 注目のゲームは「TEAMレブロン」のKDことケビン・デュラント(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、「TEAMヤニス」のジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)によるジャンプボールで幕を開けた。

 序盤はヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)がダンク連発で第1クォーター半分あたりに12得点を奪取。対する「TEAMレブロン」ではデュラントのショットを中心に加点していく。

カリーのバウンズパスをリムのはるか上からたたき込んだアデトクンボ[写真]=Getty Images

 すると同クォーター中盤から「TEAMヤニス」がさらに調子を上げる。初出場のクリス・ミドルトン(バックス)が3本連続の3ポイント、さらには残り56.6秒にコート入りした特別枠のダーク・ノビツキー(ダラス・マーベリックス)が2本連続で長距離砲を鮮やかに決めて勢いをつけ、53-37の大量リードで最初の12分間を終える。

 第2クォーターに入っても「TEAMヤニス」のペースは続く。序盤にノビツキーがこの日3本目の3ポイントを突き刺す。「TEAMレブロン」の特別枠のドウェイン・ウェイド(マイアミ・ヒート)がお返しとばかりに左コーナーから3ポイントを決めるも、点差はなかなか縮まらず。

ノビツキーは高い放物線を描く3ポイントを鮮やかに3本決めた[写真]=Getty Images

 「TEAMヤニス」はポール・ジョージ(オクラホマシティ・サンダー)の3ポイントや360度回転のダンクでスコアを伸ばすと、ステフィン・カリー(ウォリアーズ)の高く上げたバウンズパスからアデトクンボがリングのはるか上からワンハンドで押し込み会場を盛り上げる。その後カリーもリズムをつかんで3ポイントを成功。4年ぶりの出場となったブレイク・グリフィン(デトロイト・ピストンズ)の豪快なダンクも決まって大盛り上がりを見せた。

 すると「最後まで競い合う展開にしたい」と前日に語ったレブロンが徐々にペースを上げ、ダンクやレイアップなどで得点を稼ぐ。カワイ・レナード(トロント・ラプターズ)やデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、クレイ・トンプソン(ウォリアーズ)の3ポイント、カール・アンソニー・タウンズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)やベン・シモンズ(シクサーズ)のダンクなどで追い上げるも、アデトクンボやミドルトンに追加点を許してしまい、95-82と「TEAMヤニス」の13点リードで試合を折り返す。

「TEAMレブロン」がデュラントやリラード、レブロンらの活躍で逆転勝利

 後半、「TEAMレブロン」はウェイドをスターターに起用し、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)からウェイドへのアリウープ、ウェイドのボードを使ったパスからレブロンが豪快なボースハンドダンクを決めるなど、元チームメートであり親友による豪華共演を披露。

互いにアリウープを繰り出したレブロン(左)とウェイド(右)[写真]=Getty Images

 「TEAMヤニス」はジョージ、アデトクンボの3ポイントですぐさま追加点を挙げるも、「TEAMレブロン」が徐々に点差をつめていき、ブラッドリー・ビール(ワシントン・ウィザーズ)、トンプソンの3ポイント、残り約3分にはリラードのディープ3が決まって124-124のタイスコアとした。

 ラッセル・ウェストブルック(サンダー)がギアを上げて「TEAMヤニス」もペースを上げていくも、ビールやリラード、トンプソンというシューター陣の活躍もあり、第3クォーター終盤に逆転。132-131と1点リードで最終クォーターへ。

 1点差で迎えた第4クォーターでは、互いに集中力が高まり、3ポイントの応酬でスコアを伸ばしていく。中でも際立っていたのがカリー。ウォリアーズのチームメート、トンプソンのファウルをもらいながら4ポイントプレーを完遂。また、緩急をつけてジグザグと敵陣に入り込み、左手から鮮やかなフックショットのようなタフショットを決めて大歓声を浴びた。

試合終了間際には1人アリウープも決めるなど、終始ゲームに華やかさをもたらしたカリー[写真]=Getty Images

 残り5分あたりになると、両チームはスターター中心のメンバーに戻し、真剣勝負の表情へ。アデトクンボが得意のドライビングダンクと上達中の3ポイントを決めれば、「TEAMレブロン」はデュラントの連続3ポイントやレブロンの3ポイント、カイリー・アービング(ボストン・セルティックス)のパスからレブロンが強烈なボースハンドダンクを決めて、残り約3分でリードを10点へと広げる。

 終盤になると、エンビードやアデトクンボが加点して追いかけるも、「TEAMレブロン」はデュラントが容赦なくショットをリムに沈め、ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)のディープ3が決まって勝負あり。最終スコア178-164で2年連続で「TEAMレブロン」が勝利を飾った。

 勝利した「TEAMレブロン」では、デュラントが6本の3ポイント成功を含むチームトップの31得点に7リバウンド2ブロックを挙げて自身2度目のMVP。さらに6本の3ポイントを沈めたトンプソンが20得点、レブロンが19得点8リバウンド4アシスト、レナードが19得点、リラードが18得点6リバウンド5アシストをマーク。

 敗れた「TEAMヤニス」では、キャプテンのアデトクンボがゲームハイの38得点に11リバウンド5アシスト、ジョージとミドルトンがそれぞれ20得点、カリーが17得点9リバウンド7アシスト、ウェストブルックが17得点を挙げた。

 なお、2020年のオールスターは、イリノイ州シカゴで行われる。

2012年以来のオールスターMVPに輝いたデュラント[写真]=Getty Images

NBAオールスター2019のバックナンバー

BASKETBALLKING VIDEO