2019.02.27

若手を指導しながら現役を続けるジャマール・クロフォード「来季もプレーするつもり」

サンズで若手育成役もこなすクロフォード[写真]=Getty Images
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平均3.3アシストは直近10シーズンで最多、プレーメイクでも楽しむ大ベテラン

 キャリア19シーズン目をプレーする38歳の大ベテラン、ジャマール・クロフォード(フェニックス・サンズ)は、現役としてプレーする傍ら、チームメートだけでなく、リーグでプレーする若手選手たちを指導している。

 2月27日(現地時間26日)に現地メディア『Amico Hoops』へ掲載された記事の中で、クロフォードは「NBAでコーチはしたくないんだ。高校ではコーチしているけど」とコメントし、若手への指導についてこう語っていた。

 「僕は(若手への指導を)楽しんでる。彼らのキャリアが前進していくのを見ているところなんだ。彼らのキャリアはまだ始まったばかりのようなものだから、エキサイティングなものに映るんだろうね。誰かが僕の指導を受けてA地点からC地点まで一気に進むところを見るのは、ほかの誰かがC地点へ行こうとするよりもさらにワクワクするよ」。

ウーブレイJr.(左)やジョンソン(右)といった若手とプレーするクロフォード(中央)。本人も楽しくプレーしている様子が見て取れる[写真]=Getty Images

 12勝50敗のサンズは現在リーグワーストで、ロースターにはクロフォードのほかにキャリア6年以上を誇る選手は皆無。一回り年の離れた選手が複数いるものの、クロフォードは多くのバスケットボールプレーヤーから尊敬される人柄と人々を魅了してやまないボールハンドリングという絶対の武器を持ち、これまでのキャリアで培ってきた経験をベースに、若手を指導することを楽しんでいるという。

 今季のクロフォードは51試合すべてにベンチから登場し、平均17.6分6.5得点1.2リバウンド。軒並み自己ワーストの個人成績なのだが、アシスト数(平均3.3本)はここ10シーズンで最も多く、プレーメイカーとして若手に得点機会を演出している点は見逃せない。

 来季について聞かれたクロフォードは「プレーするつもりさ」と笑顔を見せており、今後も若手選手への指導をしつつ、自らもバスケットボールを楽しむことが濃厚だ。

 現在の環境は優勝とは無縁ではあるものの、クロフォードが選択したキャリアも、決して悪いものではないはず。サンズをはじめとする現役の若手選手たちへ、好影響を与えることになるのだから。

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