優勝経験を誇るガソル、バックスではロペスの控えとして出場することが濃厚
現地時間3月1日の夜、サンアントニオ・スパーズはパウ・ガソルとのバイアウト(契約買い取り)を発表。同日23時59分までに解雇されたことにより、プレーオフへのロースター登録も可能となった。
スパーズのグレッグ・ポポヴィッチHCは「パウ・ガソルは格別な人間であり、究極のプロフェッショナルです。コート上で見せたプレーだけでなく、ロッカールームや我々のコミュニティーへ貢献してくれたことに感謝しています」とリリースの中でコメント。
ガソルは同日、「今日、僕はスパーズに別れを告げた。NBA史上において、最もすばらしい経歴を誇るフランチャイズの1つと言われるチームでプレーできたことは夢のようなものだった。スパーズファミリーの仲間に入ることができて光栄に思う。スタッフ全員、チームメートたち、コーチングスタッフたち、RC(・ビュフォードGM)、ポップ(ポポヴィッチHC)、ファンたちへ、このチームをよりスペシャルなものにしてくれたことに感謝している」とツイート。
2016年7月にスパーズと契約したガソルは、約3シーズンで168試合(うち先発は108試合)に出場。平均22.4分10.0得点7.4リバウンド2.6アシスト1.0ブロックを記録。
02年の新人王ガソルは213センチ113キロのビッグマンで、今季でキャリア18シーズン目の38歳。これまでのキャリアで6度のオールスター、4度のオールNBAチームに選ばれた実績を誇り、ロサンゼルス・レイカーズ在籍時の09、10年にはコービー・ブライアント(元レイカーズ)らと共に2連覇を達成してきた。
リーグの情報筋が『ESPN』へ伝えたところによると、ガソルはスパーズ退団後、ミルウォーキー・バックスへ加入することになるという。
3月1日(現地時間2月28日)終了時点でリーグベストの47勝14敗を誇るバックスは、2月8日(同7日)のトレードデッドラインで“ストレッチ4”タイプのスコアラー、ニコラ・ミロティッチを獲得。
ガソルは“ストレッチ5”として3ポイントを効果的に沈めているブルック・ロペスのバックアップセンターとして出場することが予想される。バックスのロースターでは唯一の優勝経験を誇る大ベテランは、スパーズ加入後3ポイントに開眼。試投数(平均1.4本)、成功数(平均0.6本)と数こそ少ないものの、成功率44.4パーセントを残しており、バックスでも3ポイントを放っていくこととなる。
ちなみに、弟マルクが先月のトレードデッドラインでメンフィス・グリズリーズからトロント・ラプターズへと移籍したことで、ガソル兄弟はイースタン・カンファレンスへ所属することに。
イーストトップ2の戦績を誇るバックスとラプターズは、カンファレンス・ファイナルで激突する可能性も十分ある。もし今年のプレーオフでガソル兄弟の直接対決が実現すれば、17年のファーストラウンド以来、通算2度目となる。