2019.03.11

対戦チームとして初のボストン凱旋を控えるトーマス「特別な瞬間になるだろうね」

ボストンに対する不変の愛を語ったトーマス[写真]=Getty Images
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「自分のキャリアにおいて、ボストンにはベストな思い出がある」と言及

 一昨季途中から悩まされていた股関節の負傷を乗り越え、今年2月14日(現地時間13日)のサクラメント・キングス戦でようやく復帰したアイザイア・トーマス(デンバー・ナゲッツ)。

 3月10日(同9日)終了時点でウエスタン・カンファレンス2位の43勝22敗を誇るナゲッツにおいて、トーマスはベンチから得点力を持ち込んでおり、ここまで平均15.6分8.6得点1.3リバウンド1.7アシストを記録している。

 トーマスが所属するナゲッツは、19日(同18日)にボストン・セルティックスのホーム、TDガーデンでセルティックスと一戦を交えることとなる。

 2016-17シーズンまでの約3シーズン、セルティックスのエースとして2年連続でオールスターに選出されたトーマスにとって、移籍後初のボストン凱旋は注目を集めるに違いない。

エースとして3年連続でセルティックスをプレーオフへと導いたトーマス[写真]=Getty Images

 10日(同9日)にボストンの地元メディア『Boston Herald』へ掲載された記事の中で、トーマスがボストンへの思いを語っていたので紹介したい。

「待ちきれないね」と開口一番にトーマスは語ると、「僕にとって、(ボストン凱旋は)きっと特別な瞬間になるだろうね。彼らが僕のトリビュートビデオを制作していようとなかろうと、あの街に戻ってTDガーデンでプレーできるのは信じられない瞬間になると思う。僕は自分のキャリアにおいて、あのアリーナでベストな思い出があるからね。何が起きようとも、ボストンは僕の心の中にいつだって存在しているんだ」とトーマス。

 17年8月31日(同30日)。トーマスはジェイ・クラウダー(現ユタ・ジャズ)、アンテ・ジジッチ、2018年ドラフト1巡目指名権、2020年ドラフト2巡目指名権と共にクリーブランド・キャバリアーズへ移籍。セルティックスはトーマスらの代わりに、カイリー・アービングを手に入れた。

 だが股関節の負傷が完治していなかったトーマスは、昨季キャブスの一員としてプレーするも、シーズン途中にロサンゼルス・レイカーズへトレード。昨年3月下旬に股関節の手術に踏み切り、一足早くシーズンを終えて昨夏ナゲッツとの1年契約に至った。

ナゲッツのベンチスコアラーとして活躍するトーマス[写真]=Getty Images

ボストンへの不変の愛を熱く語ったトーマス、元戦友たちとの対決に期待

 セルティックスはどうしてトーマスをトレードしてしまったのか、という疑問は今でもSNSで話題となるなど、当時の決断は大きな注目となったのは言うまでもない。「もう毎日のことさ。ソーシャルメディア全体がそんな感じなんだ。ファンが『戻ってきてくれ』と言ってくれるんだ」とトーマスは言う。そしてボストンへの愛をこのように表現している。

「ボストンへの愛が、今後どこかに消えてしまうことはないと思う。僕とチームの双方にとって、本当に純愛のような関係だったんだ。これから先、僕にどんなことが起きようとも、ボストンという街とセルティックスという組織への思いは変わらない。ボストンへの愛は決して変わったりはしないよ」。

かつての戦友スマート(左)やロジアー(右)らとの対決を「楽しみにしている」と明かした④トーマス[写真]=Getty Images

 また、トーマスは今でもセルティックス時代のコーチ陣やチームメートたちと連絡を取り合っているという。

「僕は多分、ブラッド(・スティーブンズHC)と2、3週間に1回くらいのペースで話してる。それに当時のチームメートたちのほとんどと、コーチングスタッフたちとも仲がいいんだ。僕らは本当に家族のようなものだと思ってる。僕は(ボストンで)約3年間過ごして、息子もあそこで育ったんだ。ボストンという街は、僕の家族にとっても大きなものなのさ」。

 現在のセルティックスのロースターのうち、トーマス在籍時から残っているのはアル・ホーフォードマーカス・スマートなど決して多くはないものの、トーマスはナゲッツの一員として、元戦友たちとのゲームを楽しむことだろう。

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