3月16日、8月末から中国で行われる「FIBAワールドカップ2019」の組み合わせ抽選会が行われた結果、日本(FIBAランク48位)はグループEに入った。
グループEには日本のほか、アメリカ(同1位)、トルコ(同17位)、チェコ(同24位)が入ったのだが、なんと言っても注目はアメリカだろう。2010年の世界選手権(現ワールドカップ/トルコ)、14年のワールドカップ(スペイン)を制したアメリカは、今年のワールドカップでもNBAのスター軍団を送り込むことが予想されており、優勝候補の筆頭と言っていい。
ではワールドカップ、そして20年の東京オリンピックにおいて、『USA Basketball』がロースターの候補に挙げている選手たちを見ていこう。
※所属は現地時間3月16日終了時点、チーム名は略称
■アメリカ代表ロースター候補
ハリソン・バーンズ(キングス)
ブラッドリー・ビール(ウィザーズ)
デビン・ブッカー(サンズ)
ジミー・バトラー(シクサーズ)
マイク・コンリー(グリズリーズ)
デマーカス・カズンズ(ウォリアーズ)
ステフィン・カリー(ウォリアーズ)
アンソニー・デイビス(ペリカンズ)
デマー・デローザン(スパーズ)
アンドレ・ドラモンド(ピストンズ)
ケビン・デュラント(ウォリアーズ)
ポール・ジョージ(サンダー)
エリック・ゴードン(ロケッツ)
ドレイモンド・グリーン(ウォリアーズ)
ブレイク・グリフィン(ピストンズ)
ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)
トバイアス・ハリス(シクサーズ)
ゴードン・ヘイワード(セルティックス)
カイリー・アービング(セルティックス)
レブロン・ジェームズ(レイカーズ)
ディアンドレ・ジョーダン(ニックス)
カワイ・レナード(ラプターズ)
デイミアン・リラード(ブレイザーズ)
ケビン・ラブ(キャバリアーズ)
カイル・ラウリー(ラプターズ)
CJ・マッカラム(ブレイザーズ)
クリス・ミドルトン(バックス)
ビクター・オラディポ(ペイサーズ)
クリス・ポール(ロケッツ)
アイザイア・トーマス(ナゲッツ)
クレイ・トンプソン(ウォリアーズ)
マイルズ・ターナー(ペイサーズ)
ケンバ・ウォーカー(ホーネッツ)
ジョン・ウォール(ウィザーズ)
ラッセル・ウェストブルック(サンダー)
■コーチングスタッフ
ヘッドコーチ:グレッグ・ポポヴィッチ(スパーズ)
アシスタントコーチ:スティーブ・カー(ウォリアーズ)
アシスタントコーチ:ネイト・マクミラン(ペイサーズ)
アシスタントコーチ:ジェイ・ライト(ビラノバ大学)
早速出場を希望したハーデン、アメリカ代表のロースター構成が気になるところ
ワールドカップの出場メンバーについては、ケガのため今季絶望となっているオラディポとウォールは除外となる可能性が高い。それでも、カリーやハーデン、カイリー、ウェストブルックというリーグ最高級のバックコート陣がおり、フロントコートにもレブロンやデュラント、レナードにジョージ、デイビスといった豪華な名前がズラリと並んでいる。
なかでもハーデンは、早速ワールドカップ出場希望を表明している。3月17日(同16日)に『Houston Chronicle』へ掲載された記事の中で、「もちろんプレーしたいね」とコメント。そしてハーデンは同メディアに対してこう続けた。
「自分の国を代表して出場し、バスケットボールをプレーするせっかくの機会だからね。俺はこういうのが大好きなんだ。誰にでもこの機会が与えられるわけじゃない。バスケットボールプレーヤーとして、最も高い位置にあるものの1つだろうね」。
ハーデンは12年のロンドンオリンピックと14年のワールドカップに出場し、いずれも金メダルを手にしている。2年連続得点王が確実視されるハーデンはリーグ屈指の実力者だけに、アメリカ代表に選出されればエース格としての役割を与えられることだろう。
なお、アメリカ代表は8月6日(同5日)から9日(同8日)にかけてラスベガスでトレーニングキャンプを開催予定。そして10日(同9日)にロースターによる紅白戦、17日(同16日)にはライバルであるスペイン代表(FIBAランク2位)とのエキシビジョンマッチを行うこととなる。
現時点で、アメリカ代表がワールドカップにベテラン主体で臨むのか、あるいは若手中心のロースターを構成するかは不透明。トレーニングキャンプを前に、追加ロースターの招集があるかもしれない。いずれにせよ、豪華スター軍団の動向からは、今後も目が離せない。