2019.03.27

ヒートとの直接対決を制したマジックが6連勝! プレーオフ出場可能なイースト8位へ

試合終盤に貴重なフリースローを沈めたオーガスティン[写真]=Getty Images
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バランスよく加点したマジックがウェイターズの連続3Pを振り切って勝利

 3月27日(現地時間26日)に行われたオーランド・マジックとマイアミ・ヒートによる一戦は、イースタン・カンファレンスのプレーオフ出場争いにおいて重要な戦いとなった。

 この試合を迎える前の時点で、ヒートはイースト8位の36勝37敗。対するマジックは9位の36勝38敗と、両チームのゲーム差は0.5という僅差だったからである。

 第1クォーターはホームのヒートが10-3とスタートダッシュに成功し、32-18とそのまま突っ走るも、第2、3クォーターでマジックがディフェンスを強化。この2つのクォーターで58-38とマジックが大きくヒートを突き離し、6点リードで最終クォーターを迎えた。

オールスターのブーチェビッチはこの日も攻防両面でマジックをけん引[写真]=Getty Images

 そこでヒートは大ベテランのドウェイン・ウィエドがギアを上げた。ジャンパーやフリースロー、ダンクを繰り出し、残り9分21秒には4ポイントプレーを遂行。その後ジョシュ・リチャードソンのフリースロー2本が決まり、残り8分56秒でヒートが82-82の同点に追いつく。

 するとマジックは新人ケム・バークがフリースローとレイアップで4点リードをもたらす。ヒートもウェイドのフローターで応戦するも、マジックはアーロン・ゴードンのジャンパーやニコラ・ブーチェビッチの3ポイントとジャンパーなどで加点し、ヒートに逆転を許さない。

 残り31.0秒にゴードンのフリースロー1本が決まり、マジックは7点をリード。その後ヒートはディオン・ウェイターズが2本連続で3ポイントを突き刺すも、DJ・オーガスティンが着実にフリースローを沈めて勝負あり。マジックが最終スコア104-99で粘るヒートを振り切った。

イースト6位から8位を懸けて4チームが1.5ゲーム差でひしめき合う大混戦

 この勝利でマジックは今季最長の6連勝を記録し、ヒートに0.5ゲーム差をつけてイースト8位へと浮上。6位のブルックリン・ネッツとは1.0ゲーム、7位のデトロイト・ピストンズとは0.5ゲーム差のため、イースト残り3つの座は、この4チームによって最終盤までもつれることになりそうだ。

「今はシーズンの中で最も重要なんだ。プレーオフのスポットをつかむべく、僕らは戦っている。6連勝することができたのは本当に大きなこと。この勝利によって、現時点では僕らに大きなチャンスがあるから、この調子をキープしていきたいね」と大黒柱ブーチェビッチは『AP』へ口にし、気を引き締めた。

 勝利したマジックでは、ブーチェビッチが24得点16リバウンド5アシスト、ジョナサン・アイザックが19得点6リバウンド2ブロック、オーガスティンが17得点7アシスト、ゴードンが14得点10リバウンド、エバン・フォーニエが11得点、テレンス・ロスが10得点をマーク。

「(この勝利は)本当にすっごく励みになる。今はとっても楽しいよ。ジムに着いたらエナジーがあふれているし、ざわめいているんだ。最高に美しいことだと思うよ」とゴードンも自身初のプレーオフ出場に向けて張り切っている。残り7試合でマジックがプレーオフ最後のスポットを守り切ることができるのか注目したい。

 一方、ホームで敗れてしまったヒートでは、5本の3ポイントを沈めたウェイターズがゲームハイの26得点、ウェイドが22得点7リバウンド7アシスト3スティール、リチャードソンが17得点6アシスト、ハッサン・ホワイトサイドが10得点を記録。

 もしヒートがプレーオフ出場を逃すこととなれば、ウェイドは残り8試合でNBAキャリアを終えることになる。「僕らは今、戦いの真っただ中にいる。(プレーオフ出場の)チャンスがあるんだ」と語り、次戦に向けて切り替えることを誓った。

ベンチから見事なパフォーマンスを見せたウェイド。このまま終わるわけにはいかないはずだ[写真]=Getty Images

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