オフェンスリバウンドでショット不調をカバーしたナゲッツだが機会を活かせず
5月2日(現地時間1日)、デンバー・ナゲッツ(1勝)はホームのペプシ・センターでポートランド・トレイルブレイザーズ(1敗)を迎えてウエスタン・カンファレンス・セミファイナル第2戦を行った。
ホームで2連勝を目指すナゲッツが実行したのは“リラード対策”。このプレーオフで平均34.0得点を記録し、このシリーズ初戦でも39得点を記録したデイミアン・リラードへの徹底ガードだった。ナゲッツが講じたディフェンスの前に、リラードはフィールドゴール17投中12本をミスするなど今年のプレーオフ最少となる計14得点に終わるも、97-90で勝利を手にしたのはアウェーのブレイザーズ。
ブレイザーズはCJ・マッカラムがゲームハイの20得点に加えて6リバウンド6アシストをマークし勝利の立て役者となり、エネス・カンターが15得点9リバウンド2スティール2ブロック、ロドニー・フッドが15得点3ブロック、アル・ファルーク・アミヌが11得点10リバウンド、ザック・コリンズが10得点をマークし、計6選手が2ケタ得点を奪取。
「この勝利は大きいね」と語ったのはカンター。リラードについて「複数のチームが1人ではガードしきれずにダブルチームやトリプルチームを送ってくる。でも彼はそのたびに自分自身をより良くするし、周囲にいるチームメートたちをも良くすることができる。パスを回すし、ディフェンスでも非常にアクティブになるんだ。本当に信じられない男だよ」とエースの働きを絶賛した。
ナゲッツは残り34.9秒にニコラ・ヨキッチのショットで5点差まで追い上げたが、残り17.4秒にフッドにフリースローを決められて勝負あり。オフェンシブ・リバウンド23本を含む計58本のリバウンドを奪い、ブレイザーズ(47本)を大きく上回ったものの勝利ならず。
これにはブレイザーズのテリー・ストッツHCも「良かったのは、彼ら(ナゲッツ)がオフェンシブ・リバウンドをたくさん奪いながら、そのチャンスを活かせなかったということ。セカンドチャンスポイントは24投中8本しか決めることができなかったんだ。我々は運が良かったんだろうね」とこの試合を振り返った。
敗れたナゲッツではヨキッチがいずれもゲームハイとなる14リバウンド7アシストに16得点、ジャマール・マレーが15得点7リバウンド、ポール・ミルサップが14得点11リバウンド2スティール2ブロック、マリーク・ビーズリーが13得点、ギャリー・ハリスが12得点を記録したが、勝利にはあと一歩及ばず。
「最後のクォーターで、僕らは数多くのプットバック(オフェンシブ・リバウンドからのショット)をミスしてしまった。でも23本というのはすごい数字だ。前半にオープンショットを放っていたんだけど、それらを決め切ることができなかったことが痛かった」とヨキッチが敗因を分析。
両チームによるシリーズ第3戦は、4日(同3日)にブレイザーズのホーム、モーダ・センターへ会場を移して行われる。