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キャリア14シーズン目の今季、ヒューストン・ロケッツで2季目となったクリス・ポールは58試合に出場。平均32.0分15.6得点4.6リバウンド8.2アシスト2.0スティールを記録した。
だが平均得点とフィールドゴール成功率41.9パーセントはキャリアワースト。シーズン中にケガのため欠場を余儀なくされており、ここ3シーズンは62試合以上に出場できていない。
プレーオフでは11試合に出場し、平均36.1分17.0得点6.4リバウンド5.5アシスト2.2スティールを残し、フィールドゴール成功率は44.6パーセントと数字を上げたものの、3ポイント成功率は27.0パーセントと不発。
ポールは34歳を迎えたこともあり、ケガがなかったとしてもプレーオフを見据えて休息を与えることで、今後レギュラーシーズンで70試合以上に出場する機会は少なくなるだろう。
ゴールデンステイト・ウォリアーズとのウエスタン・カンファレンス・セミファイナル第6戦。ポールは27得点11リバウンド6アシストと活躍したものの、ロケッツはケビン・デュラントを欠くウォリアーズに113-118で敗れてシーズンを終えた。
ポールにとって、NBAの第一線でプレーできる時間は確実に短くなっているのだが、昨夏にロケッツはこの司令塔と4年1億6,000万ドル(約176億円)という超高額契約を締結。2021-22シーズンこそプレーヤーオプションではあるものの、来季からの2シーズンで約8,000万ドル(約88億円)を支払うこととなるだけに、ハイリスクな契約と見る向きもある。
それでも、ロケッツのオーナーを務めるティルマン・ファーティタ氏は、「クリスのことをアシストや得点といったスタッツだけで見てはならない」と言及。
5月18日(現地時間17日)に地元メディア『The Houston Chronicle』へ掲載された記事の中で、「クリスはゲームを通じて、相手チームを崩壊させることができる。彼はスマートな選手。今後数年で、彼はこのチームに数多くの要素をもたらすことができると思う。彼が持つ知識と知能は、このチームを大いに助けてくれるはずだ」と語り、ポールについて高く評価している。
オーナーが評したように、ポールにはポイントガードとして必要な要素がすべて備わっており、たとえショットが不調でも、ディフェンスやリバウンド、ゲームメイクなど数多くの部分でチームに貢献できるだろう。
優勝を最優先に考えてプレーするポールは、スタッツが下降しようとも、ジェームズ・ハーデンと共にロケッツをNBAファイナルへと導くべく、来季も司令塔としてチームに不可欠な存在となり、活躍を続けるに違いない。
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