2019.05.20

プレーオフで絶好調のドレイモンド・グリーン「スウィープすることがモチベーション」

攻防両面でウォリアーズをリードするグリーン[写真]=Getty Images
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平均トリプルダブル級の成績で王者ウォリアーズをけん引するグリーン

 ゴールデンステイト・ウォリアーズの万能戦士ドレイモンド・グリーンは、プレーオフに入って目を見張るパフォーマンスを見せている。

 ポートランド・トレイルブレイザーズとのウエスタン・カンファレンス・ファイナル第3戦で、グリーンは今年のプレーオフで3度目のトリプルダブル(20得点13リバウンド12アシスト)に4スティール1ブロックの大暴れを見せ、ウォリアーズをシリーズ3連勝へと導いた。

 5月19日(現地時間18日)終了時点で、グリーンは15試合に出場して平均37.3分13.3得点9.6リバウンド8.0アシスト1.3スティール1.7ブロックと平均トリプルダブル級の成績。アシスト(120本)とブロック(25本)でリーグトップを誇っている。

「ケビン(・デュラント)がコートにいない時、俺はよりアグレッシブにならなきゃいけないと分かってる。だからリングへアタックするし、ディフェンスでもよりプレッシャーをかけるようにしている」と試合後に明かしたように、ブレイザーズとのシリーズでは平均35.3分16.0得点11.0リバウンド8.0アシスト2.0スティール3.0ブロックと、攻防両面で好成績を残している。

第4戦に勝利できれば、ファイナルまでに負傷中の選手も回復できる見込み

 21日(同20日)に行われるシリーズ第4戦を前に、グリーンは「このシリーズをスウィープすることが、俺たちにとって大きなモチベーションになっている」と言及。

 20日(同19日)に現地メディア『ESPN』へ掲載された記事の中で、グリーンはこう語っていた。

「俺たちはちょっと負傷している状態だからね。(スウィープできれば)ファイナルまで9日間のオフになる。俺たちにとっては最高なことさ。アンドレ(・イグダーラ/第3戦で左脚を負傷)に休息を与えることができるし、ショーン(・リビングストン)は年を取ってきた。それにケビン(右ふくらはぎの肉離れ)とデマーカス(・カズンズ/左大腿四頭筋断裂)にも健康な状態へと戻る機会を与えることができるんだ」。

強烈なボールプッシュでオフェンス面をリードし、ブレイザーズを圧倒したグリーン[写真]=Getty Images

 今年のNBAファイナルは、5月31日(同30日)に行われることが発表されているため、ウォリアーズが第4戦でシリーズを終えることができれば、1週間以上の休息を手にすることとなる。グリーンはこう続ける。

「だから(スウィープすることは)俺たちにとってすごく重要なことなんだ。俺たちは(ファーストラウンドの)ロサンゼルス・クリッパーズとのシリーズではそれができなかった。シリーズを引き伸ばしてしまったからね。そのため、ヒューストン(・ロケッツ)とのシリーズへ、クレイ(・トンプソン)とステフ(ステフィン・カリー)が足首を痛めた状態で臨み、苦しんでしまった。俺たちはそのことを十分理解している。今、俺たちは(スウィープする)絶好の機会を手に入れたんだ」。

 ブレイザーズとのシリーズで、カリーは全3試合で36得点以上を奪っており、ショット全般における成功率も復調。トンプソンはフィールドゴール成功率39.4パーセント、3ポイント成功率36.4パーセントと決して高くはないものの、チームトップの平均39.6分コートに立ち、カリーに次ぐ平均23.0得点を記録している。

 一方のブレイザーズはエースのデイミアン・リラードが肋骨を負傷しており、万全なコンディションではないため、ウォリアーズがウエスト決勝を4戦無敗で乗り切る可能性は十分ありそうだ。

グリーンはアグレッシブに相手リングを強襲し、高確率で得点を奪っている[写真]=Getty Images

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