2019.05.26

ファイナル進出の殊勲者となったレナード「僕はすばらしいグループと共にここにいる」

ラプターズをチーム史上初のファイナルへと導いたレナード[写真]=Getty Images
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ジョーダンとオラジュワン以来初となるスコアラーぶりを見せつけたレナード

 1995-96シーズンからNBAに参戦したトロント・ラプターズは、24シーズン目となった今季、ついにNBAファイナルという頂上決戦への扉をこじ開けた。

 チーム最古参のベテラン、カイル・ラウリーや3年目の成長株パスカル・シアカム、3ポイントとディフェンスでチームを支えるダニー・グリーンや今季途中加入した元オールスターセンターのマルク・ガソルなど、ラプターズはイースタン・カンファレンス屈指の豪華戦力で勝ち上がった。

 だがラプターズのファイナル進出において、最大の立て役者はやはりカワイ・レナード。昨夏に長年ラプターズを支えたデマー・デローザンらとのトレードでサンアントニオ・スパーズから加入したフォワードは、申し分ないパフォーマンスでラプターズをけん引。

 レギュラーシーズンでいずれもキャリアハイとなる平均34.0分26.6得点7.3リバウンドに3.3アシスト1.8スティールを挙げたレナードは、プレーオフに入ってさらにギアを一段階上げた。

 ミルウォーキー・バックスとの第6戦まで、今年のプレーオフで計18試合に出場したレナードは、実に11試合で30得点以上を奪取。チームメートたちが好不調の波に陥る中、毎試合16得点以上を記録し、ラプターズのトップスコアラーとして君臨。

 『StatMuse』によると、NBAファイナルを迎える前の時点で、レナード以上に30得点ゲームを記録したのは2人のみ。1989年と90年のマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)と95年のアキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)という90年代を代表するスーパースターだけだという。

 ジョーダンは89年に13度、90年には12度記録し、オラジュワンは12度。ジョーダンはいずれも優勝を逃したものの、オラジュワンは同年に第6シードから勝ち上がり、ロケッツに2連覇をもたらした。

95年のウエスト決勝。オラジュワン(右)はロビンソン(左)相手にシリーズ平均35.3得点をマークした[写真]=Getty Images

最高のグループと共に、自身3度目のNBAファイナルを迎えるレナード

 レナードがファイナルという頂上決戦に足を踏み入れるのはこれで3度目。スパーズの一員として、13年と14年(相手はいずれもマイアミ・ヒート)に出場しており、14年には平均17.8得点6.4リバウンド2.0アシスト1.6スティール1.2ブロックにフィールドゴール成功率61.2パーセント、3ポイント成功率57.9パーセントを残してファイナルMVPに輝いた実績を持つ。

 バックスとの第6戦を終えたレナードは、ケガに悩まされてわずか9試合の出場に終わった昨季からここまではい上がったことで「最高さ」と切り出し、こう続けた。

「僕は昨季からここにたどり着くまで、すごく一生懸命やってきた。自分を信じて、自分がどう感じているのか、何が自分にとって正しいことなのかも含めてね。そして今、僕はタレント豊富なすばらしいグループと共に、ここにいる。毎日、僕は彼らと共に努力しているんだ」。

自身2度目のファイナルとなった14年。レナード(右)はレブロン(左)とのマッチアップで健闘し、ファイナルMVPを獲得[写真]=Getty Images

 今季からコンビを組んだラウリーについて聞かれたレナードは「僕はこのチームにおけるシステムを受け入れたんだ。その中で、カイルは僕のトランジションゲームをはじめ、コート内外で何度も助けてくれた。コート上で僕の背中を押してくれただけでなく、彼がプレーコールした時には、自分に対していろんな状況がある中で、何をすべきかを教えてくれた。ハードワークが僕らに一体感をもたらしたんだと思う」と相棒を称賛。

 バックスとのシリーズではフレッド・バンブリートやノーマン・パウエル、サージ・イバカといったベンチ陣のステップアップもあり、2連敗から4連勝でバックスをねじ伏せた。「僕らは今、イーストの頂点にいる。すごく楽しいよ」と語ったレナードの言葉に嘘はないはずだ。

 3連覇を狙う王者ゴールデンステイト・ウォリアーズに対して、レナードはどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。今年のNBAファイナルにおける、最大の注目ポイントと言っていいだろう。

バックスとシリーズを4勝2敗で制し、ラウリー(右)と健闘を称え合ったレナード(左)[写真]=Getty Images