2019.05.27

ブレイザーズとのウエスト決勝4試合で史上最多得点をたたき出したステフィン・カリー

ブレイザーズとのシリーズで146得点を記録したカリー[写真]=Getty Images
国内外のバスケ情報をお届け!

今年はホームコートアドバンテージがないものの、カリーの自信は揺るがない

 3連覇を狙う王者ゴールデンステイト・ウォリアーズは、ポートランド・トレイルブレイザーズとのウエスタン・カンファレンス・ファイナルを4戦無敗のスウィープで突破し、NBA史上2チーム目となる5年連続のファイナル進出を決めた。

 直近4年間でレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)率いるクリーブランド・キャバリアーズとファイナルで激突してきたウォリアーズは、いずれもホームコートアドバンテージを保持しており、シリーズ初戦からホームのオラクル・アリーナでプレーしていた。

 だが今年のファイナルは、ここ5年間のファイナルでは初となるイースタン・カンファレンスを勝ち上がったトロント・ラプターズがホームコートアドバンテージを保持することとなる。

 ウォリアーズはレギュラーシーズンをウエストトップの57勝25敗で終えたものの、5月31日(現地時間30日)から幕を開けるファイナルの対戦相手、ラプターズがウォリアーズを上回る58勝24敗と、シーズン成績で1勝上回っていたからだ。

レギュラーシーズンの2試合で、ウォリアーズはラプターズに2戦2敗。カリーは1試合に出場して10得点と不発だった[写真]=Getty Images

 ブレイザーズとのシリーズ終了後の会見で、このことについて聞かれたカリーは、昨年のプレーオフ、ヒューストン・ロケッツとのウエスト決勝でホームコートアドバンテージがない状況で勝ち上がったことを引き合いにだしながら、このように答えている。

「昨年のウエスト決勝の初戦でヒューストンに行った時、僕らは皆でこのことについて話していたよ。僕らにとって、あのシリーズはこれまでとは違った経験だったからね。そこで僕らは(第7戦の末に勝利して)答えを出したんだ」。

 ラプターズは今季、ウォリアーズに対して2戦無敗と自信を持つことができる戦績を残している。昨年11月30日(同29日)にホームで行われた試合では、51得点の大爆発を見せたケビン・デュラントが延長に持ち込む3ポイントを放り込むも、最後は131-128で辛勝。12月13日(同12日)にウォリアーズのホームで行われた試合では、カワイ・レナード不在ながら先発全員が2ケタ得点を挙げるバランスアタックで113-93の圧勝を収めている。

 とはいえ、最初の試合でウォリアーズはカリーとドレイモンド・グリーンを欠いていた。12月の試合ではカリーとグリーンが出場していたものの、カリーは左鼠径部の負傷から復帰後6試合目で不調に終わっていた。

 また、両チームによる対決はシーズン序盤だったこともあり、重量級ビッグマンのデマーカス・カズンズ、シーズン途中にラプターズへ加入したマルク・ガソルやジェレミー・リンは出場しておらず、この2試合の結果はあまり参考にならないかもしれない。カリーはファイナル初戦へ向けて、このように意気込んでいる。

「第1戦が始まるまで、僕らには十分な時間がある。だから、それまでにチームで話し合って、正しい考えを持って臨まなきゃね。でも昨年のヒューストンとのシリーズで得た経験が、僕らにとって大いに役立つと思う。アウェーでシリーズを迎えて、僕らは初戦に勝ったからね」。

昨年のウエスト決勝。ロケッツとの第7戦を制して喜びを爆発させたカリー[写真]=Getty Images

デュラントとカズンズがシリーズ途中の復帰の中、カリーがMVPを手にする?

 右ふくらはぎの肉離れのため、デュラントはシリーズ途中の復帰が濃厚。左大腿四頭筋を断裂しているカズンズも、復帰できたとしてもシリーズ途中というのが大方の予想だ。

 だがデュラントとカズンズ不在の中、ウォリアーズはロケッツとのシリーズ第6戦を制し、ブレイザーズ相手に4連勝と、勢いに乗っている。ファイナルまでにゲーム感覚を取り戻す必要こそあるものの、現有戦力のウォリアーズも十分強い。

 その筆頭がカリーだ。デュラントの戦線離脱後の5試合すべてで33得点以上を奪取。ブレイザーズとのシリーズでは全4試合で36得点以上と絶好調で、平均36.5得点に8.3リバウンド7.3アシストという見事な数字を残している。

 『Sports Center』によると、4戦無敗のスウィープで勝利したシリーズにおいて、カリーは史上最多となる146得点という驚異的な得点を残しているという。これまでに達成された上位4選手は以下のとおり。
※所属は当時のもの、チーム名は略称

■4戦無敗のスウィープで達成された最多得点記録
1.ステフィン・カリー(ウォリアーズ):146得点(2019年ウエスト決勝、対ブレイザーズ)
2.シャキール・オニール(レイカーズ):145得点(2002年ファイナル、対ネッツ)
3.レブロン・ジェームズ(キャバリアーズ):144得点(2017年イースト準決勝、対ラプターズ)
4.コービー・ブライアント(レイカーズ):140得点(2001年ウエスト準決勝、対キングス)

 カリーはブレイザーズとのシリーズで、フィールドゴール成功率46.9パーセント、3ポイント成功率42.6パーセントと調子を上げており、意気揚々とラプターズとの頂上決戦に臨むことだろう。

 もしカリーがファイナルでもこの調子をキープし、ウォリアーズが3連覇を成し遂げることができれば、ファイナルMVPという栄冠が初めてカリーの手に渡るかもしれない。

2002年のファイナルで、シャックはネッツ相手に大暴れを見せて3連覇を達成[写真]=Getty Images