2019.06.24

カリーの八村塁評「得点できて、ディフェンスではプレッシャーをかけることができる」

八村塁について語ったカリー[写真]=兼子愼一郎
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八村のドラフト指名は「NBAにとってもエキサイティングなこと」

 6月23日、「Underrated Tour, powered by Rakuten」(以降、「Underrated Tour」)で東京都三鷹市にある国際基督教大学へステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が登場し、メディアセッションを行った。

 2年連続3度目の来日となったカリーは、「Underrated Tour」に参加した高校生たちについて語るなど、複数の質問に答えていた。ここでは今年のNBAドラフトで日本人史上初となる1巡目指名された八村塁について、カリーが残した言葉を紹介していきたい。

「NBAにとっても、すごくエキサイティングなことです。日本を含め、世界の選手が集まってNBAで競うということは、本当にすばらしいことだと思っております」と切り出すと、カリーはこう続けた。

「バスケットボールは日本をはじめ、世界中で伸びています。今回、八村選手が成し遂げた偉業というものは、今後彼の道のりを目指し、追っていこうという人たちの先駆者になれるものです。これは多くの子どもたちがバスケットボールを手にして、バスケットボールを学ぶきっかけにつながっていくのではないかと思います。バスケをやることによっていろんな扉が開きますし、すばらしい体験をすることもできます。また、本当にたくさんの、すばらしい人たちと会うことができます」。

1巡目9位という高順位でドラフト指名された八村[写真]=Getty Images

 八村はゴンザガ大学3年終了時に今年のドラフトへアーリーエントリー。1巡目指名濃厚な選手たちだけが集まる“グリーンルーム”へ招待されると、ワシントン・ウィザーズから1巡目全体9位で指名され、日本中に大きな歓喜をもたらした。

 NBAは30チームあり、ロースターは17名(2way契約2名を含む)と、世界中で510名のみ。本契約だけに限定すれば、わずか450名しかロースターに入ることができない狭き門となっているため、NBA選手になることは非常に困難なことは間違いない。カリーは言う。

「すべての選手がNBAというレベルでプレーすることにはならないかもしれませんが、どのレベルであろうと、バスケをプレーするということは、それに値するすばらしいものがあると思っています。今回、八村選手がドラフト指名されたことは、その意味で大きいことだと思います。私のこのツアーも、バスケットボールに対する愛、バスケというものを広めないと、ということを一環としてやっています」。

キャンプの中では参加選手へ直接1対1で助言するシーンも見られた[写真]=兼子愼一郎

「彼のプレースタイルは、NBAの方向性に合っていると思う」とカリー

 では、カリーにとって、八村はどのように映っているのだろうか。カリーがポイントガード、八村はパワーフォワードと、主にプレーするポジションは異なるのだが、カリーは八村をこのように評していた。

「実際に彼のプレーを見ていると、サイズがあるということもあるんですが、高いバスケットボールIQを持っているように思います。そしてリング付近においては、良いシュートタッチも持っています。どんな状況であろうと得点することができ、ディフェンスでも(相手に)プレッシャーをかけることができる彼のプレースタイルは、NBAのゲームそのものが向かっている方向性と、すごく合っているのではないかと思います」。

 そして21歳の八村に対して、カリーは選手としての成長にも期待を寄せているようだ。

「彼はNBAでプレーすることで、自身の能力やゲームスタイルをさらに拡大していくと私は確信しています。彼の今後を見ていくのがとても楽しみです」とカリー。

 八村は今後、ウィザーズの一員として、7月6日(現地時間5日)からラスベガスで幕を開ける「MGM Resorts NBA Summer League」(以降、サマーリーグ)に出場することとなる。

 ウィザーズのサマーリーグ初戦は、7日(同6日)にトーマス&マックセンターで行われるニューオーリンズ・ペリカンズ戦。今年のドラフト全体1位指名のザイオン・ウィリアムソン(デューク大学)と早速マッチアップすることが濃厚なため、大きな注目を集めること間違いなしだ。

文=秋山裕之