2019.07.11

八村塁所属のウィザーズへ加入したアイザイア「僕はまだハイレベルなプレーができる」

ウィザーズで心機一転を図るアイザイア[写真]=Getty Images
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昨季のナゲッツ躍進を、ベテランとして陰からサポートしていたアイザイア

 今夏、制限なしフリーエージェント(FA)となったアイザイア・トーマスは、ワシントン・ウィザーズへ加入した。

 NBAキャリア8年を終えた30歳のアイザイアは、175センチ83キロの小兵ながら屈強な肉体を持ち、相手選手を恐れない強じんなメンタリティーと高いシュート力を武器に、これまで平均20得点以上を3度記録。昨季を除く7シーズンすべてにおいて、平均2ケタ得点を残してきた。

アイザイアは2年前まで、リーグ屈指のスコアリングガードとして君臨していた[写真]=Getty Images

 2017年から苦しんできた股関節のケガを完治すべく、アイザイアは昨季加入したデンバー・ナゲッツではシーズン折り返し地点まで欠場。今年2月中旬に戦列復帰すると、出場12試合のうち2ケタ得点を6度マーク。

 ところが、アイザイアがコートに入ると、チームのボールムーブが減少するといった理由により、マイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)の判断でローテーションから外れることに。

 チームはウエスタン・カンファレンス2位の54勝28敗を挙げてプレーオフへ出場。ポートランド・トレイルブレイザーズとのウエスタン・カンファレンス・セミファイナル第7戦で敗れたとはいえ、カンファレンス・ファイナル進出まであと1勝に迫る快進撃を見せた。

 アイザイアはプレーオフも出場機会を得ることができなかったものの、ナゲッツのバスケットボール運営部門代表のティム・コネリーがヴォーカルリーダーとして、ロッカールームで存在感を放ったアイザイアの働きを称賛。陰ながら、チームに貢献していたのである。

小柄ながら、フォワードの選手にも当たり負けしないフィジカルの強さを誇るアイザイア[写真]=Getty Images

ウォール不在で臨む今季のウィザーズを「僕にとって最高の状況」と言及

 7月10日(現地時間9日)に現地メディア『HoopsHype』へ掲載された記事の中で、新天地としてウィザーズを選択したアイザイアが現状について語っていたので一部紹介したい。

 ウィザーズは現在、オールスターガードのジョン・ウォールがアキレス腱断裂という大ケガからリハビリ中で、今季の先発ポイントガードを誰が務めるか決まっていない状況。今夏ウィザーズはアイザイアとイシュ・スミスを獲得したのだが、アイザイアはチーム側から先発の座を確約されたわけではないという。だがアイザイア本人はそのことについて心配してはいないようだ。

「僕はそのことについて気にしちゃいないよ。これは競争であり、ベストな選手が(先発の座を)勝ち取るということ。僕はいつだって勝利できるだろうね。最もフォーカスしているのは、(競争できる)機会であり、ショーケースの中で、僕がまだハイレベルなプレーができるんだと見せることなんだ」とアイザイア。

 過去に2度オールスターに選出された実績を持ち、1試合50得点を挙げる爆発力を持つアイザイアは、「僕は今でもチームに何かをもたらすことができるし、勝利を手助けできると思ってる。それが最も重要なことなんだ。(ワシントンは)僕にとって最高の状況にあるから、有利だと思うよ」と自信をのぞかせている。

オールスターのビール(左)とアイザイア(右)による共演は、今季の注目点の1つ[写真]=Getty Images

2年前のプレーオフで大激戦を演じたビールとの共演に「ワクワクしている」

 ウィザーズにはオールスターガードのブラッドリー・ビールがいるほか、ビッグマンのトーマス・ブライアントやモリッツ・ヴァグナー、フォワードのジョナソン・シモンズ、ダービス・バルターンズといった成長過程の選手が複数在籍している。

 そしてルーキーとしてサマーリーグでも及第点の数字を残す八村塁という注目株もいる。八村は今季ローテーション入り、あるいは先発起用の可能性もあるだけに、ウィザーズは見ていて楽しいチームになるかもしれない。

 アイザイアが楽しみにしているのはビールとのプレーだという。ボストン・セルティックスのエースとして臨んだ2017年のプレーオフ、アイザイアはイースト準決勝でウォールとビールを軸とするウィザーズ相手に第7戦までもつれる大激戦を演じ、4勝3敗で制したことが印象に残っていると明かした。

「ブラッドのようなオールスター級の選手とプレーすることにワクワクしている。彼はオールスターであり、選手として毎年向上を続けているからね。僕らは2年前にプレーオフで戦ったんだけど、僕は彼がゲームにどんなことを持ち込むことができるのか分かってるし、彼がどんな選手なのかも知ってるよ。僕らは毎晩ハードにプレーし、プレーオフへと進めることができるか楽しみにしている」。

 チームメートを活かすゲームメイクの面では、アイザイアよりもスミスの方が優れているかもしれない。それでも、勝敗を左右するゲームや勝負どころで得点が欲しい場面で、スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)はビールとアイザイアをコートに置き、勝利をもぎ取る決断を下す可能性は十分ありそうだ。