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今夏のフリーエージェント(FA)戦線で、ニューヨーク・ニックスはケビン・デュラントやカイリー・アービング(いずれもブルックリン・ネッツ)といった超大物FA獲得を目指していたものの、オールスター選手を獲得することができずに終わった。
それでも、ドラフトでデューク大学出身のRJ・バレットを指名し、FAではジュリアス・ランドルやボビー・ポーティス、ウェイン・エリントン、マーカス・モリス、エルフリッド・ペイトン、レジー・ブロック、そしてベテランのタージ・ギブソンを獲得して戦力増強に成功。
若手ぞろいのロースターにおいて、いずれもキャリア10年を誇るエリントンとギブソンの存在は数字以上の価値をもたらすだろう。
特にこれまでのキャリア10年のうち、シカゴ・ブルズとオクラホマシティ・サンダー、ミネソタ・ティンバーウルブズの3チームで計8度のプレーオフ出場経験を持つギブソンは、ニックスにとって貴重な選手と言っていい。
8月20日(現地時間19日)に地元メディア『The New York Post』へ掲載された記事の中で、ギブソンは「このチームに勝利する姿勢を持ち込みたい」と口にしており、ベテランとして自身の求められている役割をすでに把握しているようだ。
これまでのキャリアで通算737試合(うち先発は384試合)に出場し、平均25.9分9.8得点6.4リバウンド1.0アシスト1.1ブロックを記録してきたギブソンは、ブルズやサンダー、ウルブズでエース格を務めていたわけではないものの、それぞれのチームにおいて不可欠な選手として活躍を続けてきた。ギブソンは言う。
「僕はこれまでのキャリアを通じて、すごくいいチームでプレーしてきた。キャリアをとおしてプレーオフにも出場してきたんだ。僕が知っているのは勝利することだけなのさ」。
毎年、NBAチームにおける資産価値で上位に入るニックスだが、プレーオフ出場は2013年を最後に遠ざかっている。今季は新加入選手が多いため、チームがまとまるまで時間がかかる可能性が高いものの、デイビッド・フィズデイルHC(ヘッドコーチ)と共にチームを正しい方向へと導く存在として、ギブソンは重宝されることになりそうだ。
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