2019.09.08

W杯でチェコ代表をけん引するトーマス・サトランスキーを新天地ブルズの指揮官が絶賛

ブラジル戦でゲームハイの20得点を挙げた⑧サトランスキー[写真]=Getty Images
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「私が大好きなのは、彼は何も恐れずにプレーできること」とボイレンHC

 8月31日から中国で幕を開けた「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」(以降、W杯)は、ファーストラウンドを終えてセカンドラウンドならびに順位決定戦が行われている。

 そんな中、グループEのチェコ共和国(FIBAランキング24位)は初出場ながら、日本とトルコに勝利してファーストラウンドを突破。9月7日に行われたグループKのセカンドラウンド初戦のブラジル戦にも93-71と快勝するなど、破竹の勢いを見せている。

チェコ代表をけん引する⑧サトランスキー[写真]=fiba.com

 チェコのけん引役はもちろん、トーマス・サトランスキー(シカゴ・ブルズ)。この試合でいずれもゲームハイとなる20得点9アシスト3スティール2ブロックに7リバウンドを挙げた201センチの長身ポイントガードは、自身の評価を着実に高めていると言っていいだろう。

 今夏制限付きフリーエージェント(FA)となったサトランスキーは、サイン&トレードでブルズへと移籍。キャリア4シーズン目となる今季は、ザック・ラヴィーンと共にブルズの先発バックコートを形成することが期待されている。

 新天地ブルズの指揮官を務めるジム・ボイレンHC(ヘッドコーチ)は、9月8日(現地時間7日)に地元メディア『The Chicago Sun-Times』へ掲載された記事の中で、「私が大好きなのは、彼は何であろうと恐れずにプレーできること」と口にし、こう続けた。

「我々のチームにはこのリーグにおいて、競争を恐れている選手や競い合うことを恐れる選手、『自分はプレーできるのだろうか?』と恐れているような選手もいる。だが“サト(サトランスキーの愛称)”はプレーするうえで何にも恐れたりはしない。彼はそういったことについて心配いらないんだ。そのプレーは美しいとさえ思えるね」。

 サトランスキーはW杯で4試合を終えて平均32.4分15.8得点5.5リバウンド7.0アシスト1.5スティールをマーク。フィールドゴール成功率は45.5パーセント、3ポイント成功率は50.0パーセント、フリースロー成功率では89.5パーセントと、いずれも高確率を残している。

 今季を迎えるにあたり、サトランスキーはW杯で大きな自信を得ることになるだろう。そしてブルズのスターターとして、開幕から大暴れしてくれそうな予感が漂っているだけに、今季の活躍には大いに期待したいところだ。

W杯で自信を深めるサトランスキー。今季の活躍が楽しみである[写真]=Getty Images

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