驚くべき活躍を見せるカリーをカーHCは絶賛

　ゴールデンステイト・ウォリアーズは2014－15シーズンから5年連続でNBAファイナルに進出し、2連覇を含む3回のリーグ制覇を達成。輝かしい王朝の中心にステフィン・カリーが存在していた。現役最高のシューターはこの5年間でシーズンMVPを2度受賞し、そのうち2016年は史上初の満票でMVPに選出。また2015年、2016年、2019年で3度のオールNBAファーストチームに選ばれるなど、紛れもなくスーパースターとしての実力を証明してきた。

　ウォリアーズの指揮を執るスティーブ・カーHC（ヘッドコーチ）は、カリーの全盛期を間近で目にしてきた人物の1人だ。現地メディア『ESPN』によると、カーHCは同球団とともに6シーズン目を迎えるにあたって、「彼が過去5年間で成し遂げてきたことを、他の異なることと比べるつもりはない。しかしここまでの彼の2つのMVPとトップ5選手の選出という実績は、とても特別なものだ」と、カリーのここまでのキャリアを絶賛した。

　またカーHCは、「今の彼は肉体的にも精神的にもピークを迎えているんだ。彼はこれまでのキャリアをとおして、自分に対してあらゆる策を講じてくる選手たちを目の当たりにしてきた。彼は素晴らしい1年を過ごす準備ができている」とコメントし、「（カリー）は肉体的にも精神的にも完璧な時なのだから、今の彼は全盛期だ。力強さやコンディションともにね」と、現在31歳のカリーがキャリアの最高潮を迎えていることに関して述べた。

　カーHCは、カリーが見せる相手ディフェンスへの対応力に関しても絶賛し、「自分に襲い掛かるすべてのディフェンスを彼はここまで見てきた。多くのチームは考えられるありとあらゆる方法で、彼とここまで対峙し、彼はそれに対し反撃をしてきた」とつづると、「だから彼は今、自分にとってやりやすいスポットにいるようなもので、ここまでの数年間をそうだった。そして今後もそうあってほしいと思う。しかし彼は本当に驚くべき選手だよ」と重ねてカリーを称賛した。

　2015－16シーズンにはレギュラーシーズンで402本の3ポイントシュートや、3ポイントラインから離れた位置から放たれる“ディープ3”をコンスタントに沈めるなど、ハイペースかつ正確無比なシューターとして君臨し続けているカリー。NBAの歴史を振り返っても、彼のような存在は異質であり、現在のファンは歴史を刮目していると言っても過言ではないだろう。願わくば、彼の今後の活躍も目に焼きつけたいものだ。