2019.11.06

ウォリアーズのカーHCが過去5年間を振り返る「昨季のロケッツとの第6戦がお気に入り」

ウォリアーズを指揮して6シーズン目となるカーHC[写真]=Getty Images
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ウォリアーズの5年間を振り返るカーHC

 2014-15シーズンから昨季まで続いたゴールデンステイト・ウォリアーズの輝かしい王朝は、NBAファンにとっては様々な衝撃を与えるものだったに違いない。2015-16シーズンに達成したNBA史上最高の73勝9敗や、その年のステフィン・カリーのレギュラーシーズンでのスリーポイント成功数402本の達成。その後ケビン・デュラント(現ブルックリン・ネッツ)がチームに加入し、2017年と2018年のNBAファイナルを2連覇したことなど、我々の記憶に未だに焼き付いている。

 ウォリアーズを指揮してここまで3回の優勝を果たしたスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、現地記者であるビル・シモンズ氏の『Book of Basketball 2.0』というポッドキャストに出演。多くのドラマがあった5年間を振り返るとともに、特に彼が印象的だったという試合に関して以下のようにコメントした。

「もしこの5年間を振り返り、お気に入りの試合をピックアップしなければならないのなら、私は昨シーズンのヒューストン・ロケッツとの第6戦を選ぶ。我々はあの試合で、基本的に自分たちの良さを発揮できていなかった。ステフとドレイモンド(グリーン)が何度もサイドピックアンドロールを繰り返すだけだったんだよ。ヒューストンは調整をしてきたんだ。彼らはステフにダブルチームをつけて、ドレイモンドにはローテーションで守備についた。ああいった対応の数々が、我々の過去5年間を定義づけるものだった。ボールムーブメント、スペーシング、美しいビジョンとアンドレ(イグダーラ)とドレイモンドの知識。そしてステフとクレイ(トンプソン)の恐ろしさといったものをね」

 現在ウォリアーズはカリーが左手の骨折で最低3カ月の離脱、ドレイモンドが左人差し指を捻挫、新加入のディアンジェロ・ラッセルも右足首を捻挫し、主力の相次ぐ故障に苦しんでいる。クレイも左膝前十字靭帯断裂の回復途中で今季を全休する可能性が高く、11月6日(現地時間5日)の時点では試合成績を2勝5敗としている。周囲を脅かすほどの強さを誇ったウォリアーズの現状は非常に厳しいものだが、彼らが再び強豪へと返り咲くことに期待したい。

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