リラードの賛同を得て、カーメロ獲得というギャンブルに出たブレイザーズ
11月15日(現地時間14日)。ポートランド・トレイルブレイザーズがカーメロ・アンソニーと契約を結んだと、リーグの情報筋が『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者へ伝えた。
Breaking: The Portland Trail Blazers are signing Carmelo Anthony, league source tells @wojespn. pic.twitter.com/hNw84cUeQT
— SportsCenter (@SportsCenter) November 15, 2019
カーメロは昨季序盤にヒューストン・ロケッツの一員としてコートに立ったものの、それ以降は約1年間NBAのコートから離れていた。
キャリア16年を誇る大ベテランは、203センチ108キロのパワーフォワード。スコアリングに関しては歴代有数の実績を残しており、ポストプレーやミドルレンジジャンパー、ドライブからの1対1を得意としている。
ブレイザーズは昨季、デイミアン・リラードとCJ・マッカラムというバックコートデュオを中心とした布陣でウェスタン・カンファレンス・ファイナルまで進出したものの、今季は11月14日(同13日)終了時点で4勝8敗のウェスト13位。
リラードとマッカラムがチーム総得点の約半分を記録するブレイザーズは、直近7試合で6敗。ここ2試合は99得点、106得点と、今季の平均得点(112.2得点/リーグ12位)にも届いていなかった。
ザック・コリンズが左肩の負傷で戦線離脱していることもあり、カーメロはパワーフォワードとして、セカンドユニットの得点源の1人としてプレーすることになりそう。
『Yahoo Sports』は、昨夜リラードがチーム側からカーメロ加入を知らされたと報じており、リラードはそのプランに賛同したという。リラードは将来のバスケットボール殿堂入り選手(カーメロ)をチームに迎え入れることについて常に協力的だったことから、この補強が実現したと言っていいだろう。
とはいえ、カーメロはオフェンシブな選手として知られており、ディフェンスに難を抱える現状のブレイザーズにとってはギャンブルと捉えられてもおかしくはない。それでも、リラードとマッカラムに次ぐ第3のスコアラーとして、カーメロがフィットするのではないかと数年前に現地メディアが報じていたこともあり、このタイミングで実現したことは興味深い。
現役としてプレーできる時間が着実に短くなっているカーメロが、ブレイザーズで再びスコアラーとして一花咲かせることができるのか。是非とも注目していただきたい。