2019.12.12

優勝を勝ち取ったトロントへ凱旋するレナード、再契約について「じっくり考えてた」

ラプターズへの思いを語ったレナード[写真]=Getty Images
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「最高のエナジーを持ち込んでくれた。心から感謝を伝えたい」とファンに感謝

 現在アウェー6連戦中のロサンゼルス・クリッパーズは、12月12日(現地時間11日)に、敵地スコシアバンク・アリーナでトロント・ラプターズと対決する。

 昨季フランチャイズ創設24シーズン目にして、初のNBAチャンピオンとなったラプターズで、大黒柱を務めたのはカワイ・レナードだった。在籍1シーズン目だったレナードは、プレーオフで驚異的なパフォーマンスを披露し、自身2度目のファイナルMVPを獲得。再契約の可能性は高いという見方もあった。

 ところが、レナードは大学時代まで過ごしたカリフォルニア州を本拠地に置くクリッパーズへの移籍を決断。わずか1シーズンでラプターズを離れることとなった。

 クリッパーズは11月12日(同11日)にホームのステイプルズ・センターでラプターズを迎え、98-88で勝利していたものの、この試合でレナードは12得点と不発。自身の特徴を十分理解しているラプターズの好ディフェンスもあり、フィールドゴール11投中成功わずか2本(うち3ポイントは4本すべてミス)。

ラプターズが誇る強固なディフェンスの前にミスを連発したレナード(右から2番目)[写真]=Getty Images

 レナードは11リバウンド9アシスト3スティールとオールラウンドな働きで勝利に貢献したものの、9ターンオーバーという数字からも、古巣相手にいつもの冷静さを欠いていたと言っていい内容だった。

 試合を前に、レナードは今夏ラプターズとの再契約の可能性について、地元メディア『TSN』へこう明かしている。

「じっくり考えたんだ。僕はすごく時間をかけた。急いではいなかったし、早く決断するわけでもなかったからね。フロントオフィスとは(契約の)詳細について話したから、決断するのはものすごく難しいことだった」

 ラプターズは今季開幕戦でチャンピオンリング授与式を行ったのだが、クリッパーズは同日にロサンゼルス・レイカーズとの開幕戦が組まれていたため、チャンピオンリングを受け取るのは12月12日(同11日)の試合前になるという。

「僕はまだ受け取っていないんだ。だからリングをもらってプレーするのを楽しみにしている。優勝パレードをしてからというもの、ここに戻ってくるのは初めてなんだ。(昨季のことが)フラッシュバックするのは間違いないよ。もちろん、(対戦相手だから)ちょっと違う感覚になるだろうね」とレナードは言う。

 クリッパーズの一員としてトロントに凱旋するレナードに対して、ファンはどんな反応を見せるだろうか。きっと、初優勝の立て役者として盛大な拍手を送るシーンもあるだろう。中にはブーイングで出迎えるファンもいるはず。

 だが、昨季の優勝はレナード抜きにはありえなかっただけに、試合終盤にはブーイングも歓声へと変わるだろう。レナードはトロントのファンについてもこうコメントしている。

「昨シーズン、彼らは本当に最高だった。いい時も悪い時も、彼らは声援を送り続けてくれた。ほかのメディアにも言ったんだけど、彼らはどれだけ僕らが調子を落としていても、僕らと一緒に戦ってくれたんだ。毎試合、僕らを助けるべく最高のエナジーを持ち込んでくれた。彼らには心から感謝を伝えたい」。

 はたして、新たなチームメートたちと臨むラプターズ戦で、レナードはチームを勝利へと導くことができるのか。是非とも注目していただきたい。

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