2019.12.13

【現地レポート】新人王へ一歩リード⁉ 八村塁が米テレビ局の『週間ルーキーランキング』で1位に

新人王候補として地元メディアからも名前が挙がっている八村塁[写真]=Getty Images
日本のテレビ局で報道の編集・取材を経験。2017年にワシントンDCへ来て以来、バスケットボールをはじめとするアメリカのスポーツ文化や街ネタなどを中心に取材しています。

 NBAワシントン・ウィザーズの八村塁は11日(現地時間10日)に行われたシャーロット・ホーネッツ戦に先発し、開幕から23試合連続でスタメン出場となった。

 さらに開幕戦以来キャリア2度目となる”ダブルダブル”を達成するなど、圧巻のパフォーマンスでチームを鼓舞し続ける。そんな大物ルーキーへ地元メディアからは早くも新人王候補と期待を寄せる声があがっている。

文=岡田由美子

 アメリカのテレビ局・CBSスポーツでは現地12月9日、12月第1週の「NBA週間ルーキーランキング」を発表した。これは週ごとのルーキーのパフォーマンスを評価し、独自に上位10人を選出しているものだが、その中で八村が堂々の1位に選ばれた。

 八村は12月に入ってからキャリアハイの30得点を叩き出したのを皮切りに、全試合で2ケタ得点をマークするなど、チームはなかなか勝ちに繋がらない中でも粘り強さを見せている。

 評価ポイントとして、同局は1日のロサンゼルス・クリッパーズ戦で昨シーズンのファイナルMVPであるカワイ・レナードポール・ジョージから「非常に優れたルーキー」と称えられたことを挙げ、「ポール・ジョージカワイ・レナードから賞賛を得ているならば、それは正しいことをしているということ。ハチムラはその前の週では、シューティング・パフォーマンスが低かったが、クリッパーズに対しては大きく立て直した」と高く評価している。

 さらに、「ウィザーズは負けたが、ハチムラはさまざまなアプローチで30得点を記録した。彼はまだ3ポイントシュートに苦しんでいるが、リング下とミドルレンジのプレーは、ほとんどのルーキーのはるか上をいっている。彼は常にフィールドの端から端へ動きまわり戦っている。そして、彼のディフェンスこそが彼のキャリアの中で最大の武器になるだろう」とルーキーの中で頭一つ抜けているオフェンス面への称賛に加え、ディフェンス面での尽力も評価している。

試合を重ねるごとに存在感も大きくなっている[写真]=Getty Images

 同じくアメリカのテレビ局・NBCスポーツ・ワシントンでも「ルイ・ハチムラは他のエリートルーキーと比べてどうか?」(現地11月19日)というタイトルでルーキー・オブ・ザ・イヤー候補に関する特集を組んでいる。

 この中で、ドラフト全体1位でニューオリンズ・ペリカンズに入団したザイオン・ウィリアムソンがケガで出遅れていることで、最有力候補が不在であることを説明。そして新人王争いは他の選手たちに大きく門が開かれたとし、八村の名前も挙げている。

 八村はメンフィス・グリズリーズのジャ・モラント、マイアミ・ヒートのケンドリック・ナン、ゴールデン・ステート・ウォリアーズのエリック・パスカル、マイアミ・ヒートのタイラー・ヒーローに次ぐ5番手に位置。

 この理由として、同局は「複数のポジションを守り、ディフェンスの穴をつくという現代的なフォワードの能力は非常に魅力的だ」とこれまでのパフォーマンスを高く評価している。

 また、「彼のプルアップジャンパーは間違いないもので、定評よりもはるかに機動力もある。ハチムラが接触されながらフィニッシュし、自分の位置を掴むことを覚えれば、ブラッドリー・ビールの驚異的な援護になるだろう」と更なるチームへの貢献も期待しているようだ。

 日本人初のドラフト1巡目指名、開幕戦スタメン出場に始まり、数々の”初”を記録し続けている八村。シーズン終わりには日本人として初の”NBA新人王”の快挙を成し遂げることができるのか、ゴールデンルーキーからますます目が離せない。