2019.12.16

「マイケル・ポーターJr.はナゲッツでアンタッチャブル」と名物記者が断言

昨季ケガで全休したポーターJr.は、今季NBAデビューを飾っている[写真]=Getty Images
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昨季をケガで棒に振ったポーターJr.を慎重に育成するナゲッツ

 各ポジションに有能な選手を擁するデンバー・ナゲッツは、昨季ウェスタン・カンファレンス2位の54勝28敗を記録し、カンファレンス・ファイナルまであと1勝に迫る躍進を見せた。

 今夏は数多くの大物選手が移籍する中、ナゲッツは静観の構えを見せ、ローテーション入りしていたロースターを誰一人放出せず、ドラフト指名権とのトレードで先発パワーフォワードを務めることができるジェレミー・グラントをオクラホマシティ・サンダーから獲得。

 そうして迎えた今季、ナゲッツは12月16日(現地時間15日)終了時点でウェスト3位タイの17勝8敗。ウェスト首位のロサンゼルス・レイカーズとは6.0ゲーム差のため、まだまだトップへ躍り出ることも可能な好位置にいる。

 だが、魅力的な若手が多いナゲッツが今後も現有戦力を保持していくことは不可能に近い。ニコラ・ヨキッチジャマール・マレーとマックス契約を結んでいるため、ルーキー契約を終える若手が高額契約を求めた場合、誰かを手放すことになるからだ。

ナゲッツの両輪として君臨するヨキッチ(右)とマレー(左)[写真]=Getty Images

 今季終了後、ベテランのポール・ミルサップメイソン・プラムリーのビッグマンと、ディフェンダーのトーリー・クレッグが制限なしフリーエージェント(FA)になるほか、フアン・エルナンゴメスとマリーク・ビーズリーは制限付きFAとなり、来季はグラントがプレーヤーオプション(PO)で、モンテ・モリスはチームオプションとなる。

 その中で、ビーズリーには複数のチームが獲得に関心を示しており、ナゲッツが来夏再契約できずに無償で出ていかれると判断すれば、シーズン中にトレードする可能性もあるだろう。

 だが、ナゲッツのロースターで最も魅力的に映っているのは、マイケル・ポーターJr.だと『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は指摘する。

 ポーターJr.は昨年のドラフト1巡目全体14位で指名された208センチ97キロのフォワード。昨季はケガのため全休したものの、今季はここまで16試合に出場して平均8.9分4.6得点2.8リバウンドを記録。

 ナゲッツにはミルサップ、グラントにエルナンゴメスもいるため、ローテーションに入っているとは言い難いものの、随所に好奇心をそそる才能を見せつけており、来年2月のトレードデッドラインまでに複数のチームが出番を与えるべくトレードのオファーをしてくることが予想されている。

 それでも、「マイケル・ポーターJr.はアンタッチャブル」と同記者が断言するほど、チームでは重宝されており、近い将来の先発パワーフォワードとして育てているようだ。

 事実、今夏ミルサップがFAで退団し、グラントもPOを破棄して制限なしFAとなれば、パワーフォワードのポジションは一気に人員不足となる。そのため、今季ナゲッツがポーターJr.を慎重に起用し、来季以降はヨキッチとフロントコートを組ませるというシナリオは十分考えられるだろう。

 となると、今後ナゲッツが優勝争いに加わり、チャンピオンシップを勝ち取るためのキープレーヤーは、21歳のポーターJr.と言っても過言ではない。

大きなポテンシャルを秘めているポーターJr.の今後に注目だ[写真]=Getty Images

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