2019.12.30

「回復はしてきているが、コートに立てる状態ではない」と指揮官が八村塁の現状を説明

年末年始は欠場となった八村[写真]=Getty Images
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ブルックスHC「練習に参加できるようになれば(復帰まで)1、2週間だろう」

 八村塁が所属するワシントン・ウィザーズは、12月29日(現地時間28日)にホームのキャピタル・ワン・アリーナで行われたニューヨーク・ニックス戦に100-107で敗れて2連敗を喫した。

 ウィザーズはこの試合でもトーマス・ブライアント、モリッツ・ヴァグナー、ダービス・ベルターンスに八村とフロントコート陣が欠場。八村のゴンザガ大学時代のチームメート、ジョナサン・ウィリアムズがパワーフォワード、ベテランのイアン・マヒンミがセンターでそれぞれ先発し、ベンチからは2ウェイ契約のアンジェス・パセチニクス、アドミラル・スコフィールドが出場したが、戦力不足は明らか。

 ニックスのトップスコアラー、ジュリアス・ランドルがペイントエリアで暴れ回り、いずれもゲームハイとなる30得点16リバウンドに6アシストを献上。さらにはベンチスタートのボビー・ポーティスに17得点、マーカス・モリスに10得点を許した。

 ルーキーの八村は、12月17日(同16日)に行われたデトロイト・ピストンズ戦の前半終盤に鼠径部を打撲したことで、5試合の欠場がチーム側から発表されたのだが、ニックス戦でもプレーできず、6試合連続の欠場となった。

 30日(同29日)のチーム練習後、スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)は八村の状態について、チームの日本語版公式ツイッターへこのように語っている。

「まだ痛みがある。回復はしてきているが、コートに立てる状態ではない。長期離脱にはならない。最近プレーがさらに向上していただけに(残念だ)。若くてコンディションが良いので、練習に参加できるようになれば(復帰まで)1、2週間だろう」。

 ピストンズ戦で負傷するまで、八村は自身最長となる8試合連続の2ケタ得点を残していたこともあり、指揮官も大きな期待を寄せていたが、残念な結果に。

 だが、鼠径部の負傷は早期復帰して再発、あるいは悪化させてしまう可能性があるため、チーム側としても慎重にならざるをえないのだろう。

 そのため、八村は31日(同30日)のマイアミ・ヒート戦、1月2日(同1日)のオーランド・マジック戦、4日(同3日)のポートランド・トレイルブレイザーズ戦、5日(同4日)のデンバー・ナゲッツ戦も欠場することがほぼ確実となった。

 ケガ人続出のウィザーズだが、ブライアントの復帰は近づいており、徐々にビッグマン勢が復帰してくることが予想されている。八村には焦らず、じっくり完治させてから再び躍動感あふれるプレーを見せてほしいところだ。

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