「コービーは選手としての俺に長ったらしいメッセージを伝えることは本当になかった。素早くかつ短い珠玉の言葉だったんだ」
1月29日(現地時間28日、日付は以下同)。ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントが、チーム練習後にメディアの前で27日に逝去したコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)について口を開いた。
「自分のこれまでの人生において、彼のことはずっと知っていたと感じていた。俺たちは彼のプレーを見て育ってきたんだ。彼が現役を引退したこと、(ビジネスマンとして)第2の人生を歩んでいることも見てきた。本当にたくさんの人たちが(彼の死を)悲しんでいるし、傷ついている」とデュラントがコメント。
2007-08シーズンにNBA入りしたデュラントは、ルーキーシーズンのみシアトル・スーパーソニックス、翌シーズンからはオクラホマシティ・サンダーのエースとして、コービーが現役を引退する15-16シーズンまで計25度対戦。そのうち14度をコービーが制していると『ESPN』が報じている。
そしてデュラントは、コービーが毎回激励し、ほとんどの会話は簡潔なものだったと語り、コービーからのベストアドバイスは“just put the work in, man”(努力を怠るなよ)だったという。
「コービーは選手としての俺に長ったらしいメッセージを伝えることは本当になかった。素早くかつ短い珠玉の言葉だったんだ。彼は姿を現すと練習に励み、俺たちがそれを見るという、まさに手本を示していた」。
デュラントは昨季のNBAファイナル第5戦で右足のアキレス腱を断裂したため、今季は全休が確実視されており、再びNBAのコートに立つのは来季になる見込み。
コービーのプレーを幾度も見ては練習に没頭し、今ではリーグ史上最高級のスコアラーとなったデュラント。憧れのレジェンドへの思いをコート上で示すのは来季になるだろうが、まずは完全復活に向けてコンディションを取り戻してほしいところだ。