2020.02.12

2007年以来初のベンチスタートとなったホーフォード「チームにとってベストだった」

チームのために、ベンチスタートを受け入れたホーフォード[写真]=Getty Images
国内外のバスケ情報をお届け!

球宴選出5度を誇るベテランがベンチから堅実な働きでクリッパーズ撃破に貢献

 2月12日(現地時間11日、日付は以下同)。フィラデルフィア・セブンティシクサーズはホームのウェルズファーゴ・センターで強敵ロサンゼルス・クリッパーズを迎え撃ち、110-103で勝利を収めた。

 クリッパーズはパトリック・ベバリーこそケガで欠いていたものの、カワイ・レナードポール・ジョージの超強力デュオにルー・ウィリアムズモントレズ・ハレルに加え、トレードデッドラインでマーカス・モリスSr.を加えており、優勝候補に挙がるチーム。

 だがシクサーズはベン・シモンズがトリプルダブル(26得点12リバウンド10アシスト)、ジョエル・エンビードが26得点9リバウンドとオールスタータッグが活躍。さらにジョシュ・リチャードソンが21得点5リバウンド2ブロック、トバイアス・ハリスが17得点12リバウンド5アシストをマーク。

 リーグベストのホーム戦績(25勝2敗)を誇るシクサーズは、4連敗後3連勝と持ち直し、イースタン・カンファレンス5位(34勝21敗)にいる。

 そんな中、この日はキャリア13年目のベテラン、アル・ホーフォードがベンチスタートで9得点6リバウンド3アシスト2ブロックを記録。オールスター選出5度を誇るビッグマンは、ベンチスタートからチームの勝利に貢献。

本格的なビッグマン、エンビード(右)とのプレーを求めてシクサーズ入りしたホーフォード(左)[写真]=Getty Images

「僕は(ベンチスタートを)受け入れただけ。もちろん、僕は自分のことを控え選手だとは見ていない。でもこれがチームにとってベストなことだったんだ」

 新天地シクサーズでプレーするホーフォードが地元メディア『The Philadelphia Inquirer』へそう語ったように、ホーフォードはこれまでのキャリアの大部分でスターターを務めてきた。

 ホーフォードがベンチスタートしたのは、ルーキーシーズン(2007-08シーズン)の07年11月22日以来初。その日を最後に、10年以上も所属チームで主力としてスターターを務めてきたのである。

 シクサーズはトレードデッドラインを前に、ゴールデンステイト・ウォリアーズからアレック・バークス、グレン・ロビンソン3世というウイングプレーヤーを獲得してきたものの、フロントコートの控えはマイク・スコットとカイル・オークイン、ノーベル・ペルがメインであり、決して厚くはなかった。

 今後に向けて、ホーフォードをベンチスタートとして起用することで、シクサーズの勝率がアップするならば、元オールスターのベンチ起用は続くだろう。だが、ホーフォードの実力を侮るような選手やコーチは、NBAにはいないはずだ。

経験豊富なホーフォードをセカンドユニットに入れることで、シクサーズは全体的な戦力アップも期待できる[写真]=Getty Images

BASKETBALLKING VIDEO