2020.02.17

『NBA オールスター2020』を制したのはチーム・レブロン!レナードが“コービー・ブライアント・MVPアワード”を受賞

コービー・ブライアントMVPアワードを受賞したレナード[写真]=Getty Images
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新フォーマットで大成功を収めた今年のオールスター

 2月17日(現地時間16日)、イリノイ州シカゴのユナイテッド・センターにて『NBAオールスター2020』が行われた。今年は1月27日(同26日)にヘリコプターの墜落事故で命を落としたコービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)への追悼を込めて、試合に新フォーマットを導入。本戦は従来通り4クォーター制だが、第1クォーターから第3クォーターまではそれぞれ12分間のミニゲームを実施し、各クォーターごとに勝者が決定。勝利したチームは『NBA Cares』の取り組みの一環として、事前に選んだシカゴの地域団体に10万ドル(約1100万円)を寄付する。なお最初の3クォーターの間はスコアは試合開始のたびにリセットされ、第4クォーターのみすべての得点が合計される。

 そして4クォーターでは時間無制限の中、目標得点を設定。最初の3クォーターで多く得点を取っているチームの合計得点に、コービーの背番号である『24』を足した数字を『ファイナル・ターゲット・スコア』とし、その得点に先に到達したチームが今年のオールスターの勝者となる。またこの試合の勝者は、地域団体へ20万ドル(約2200万円)を寄付する。

 第1クォーターはレブロン・ジェームズ率いる『チーム・レブロン』が53-41で勝利。カワイ・レナードがミスなしで3ポイント4本を沈め、また交代で出場したベン・シモンズが立て続けにダンクを決めた。またクリス・ポールも途中出場ながらアシストで味方のハイライトプレーを演出。3ポイントに派手なスラムダンクなど、オールスターらしいハイペースかつ華やかなバスケットを見事に体現した。

 第2クォーターはヤニス・アデトクンボ率いる『チーム・ヤニス』が30-51で勝利。このクォーターはアデトクンボがルーズボールを追い、ダンクでオフェンスをけん引。レギュラーシーズン並の気迫あるプレーを見せると、チーム全体のディフェンスの強度も上がった。ルディ・ゴベアはゴール下のディフェンスで存在感を発揮し、カイル・ラウリーも3ポイントやアシストで援護。最後はトレイ・ヤングがハーフラインから3ポイントをブザービーターで沈めて、チーム・レブロンにとどめを刺した。

インサイドでマッチアップをみせたデイビス(左)とエンビード(右)[写真]=Getty Images


 ハーフタイムを経て迎えた第3クォーター。前半は比較的選手たちは笑顔を浮かべていたが、後半は真剣な表情と強度の高い守備が印象的となった。ディフェンスはローテーションを構築、タフショットとファウルも増えたが、要所においてはディープ3やスラムダンクなどを披露。クォーター終盤まで接戦となったが、41-41と同点でこのクォーターを終えた。

 そして迎えた最終クォーター、この時点でチーム・ヤニスの合計得点が両チーム最多の『133』得点であり、そこに『24』点を加えた『157』得点がファイナル・ターゲット・スコアとなった。そのため時間無制限の中、チーム・ヤニスは24得点、チーム・レブロンは33得点が勝利に必要となった。

 試合の緊張感のピークを迎えたこのクォーター、ドライブからの激しい接触プレーやファウルもさらに増加し、白熱した試合が展開された。選手たちは審判に抗議をし、チームメートを集めてセットを確認するなど、普段の試合と何ら遜色ない雰囲気に。そして目の離せない接戦となった終盤、開催地シカゴ出身のアンソニー・デイビスがフリースローを獲得し、2本目を沈めて157-155という死闘をチーム・レブロンが制した。

激しくマッチアップしたアデトクンボ(左)とレブロン(右)[写真]=Getty Images


 そしてこの試合で3ポイント8本含む30得点7リバウンド4アシストをマークしたレナードが、『コービー・ブライアント・MVPアワード』を受賞。史上最多タイ記録である4度のオールスターMVPを受賞したコービーに敬意を表し、今年からMVPの名称が変更された。レナードはインタビューにて、「トータルの得点で競い合うという意味で、いいフォーマットだと思う。僕らがハードに戦えるようにしてくれた」とコメント。最終クォーターについては、「最後はギアを上げて競争的に打ち込んだんだ。皆が勝利を望んでいた。受賞したことは多くの意味がある。コービーが僕にしてくれたことすべてに感謝をし、これは彼のためのトロフィーだ」とつづった。

 今年はクォーターが進むにつれて緊張感が増していき、手に汗握る試合展開だった。かつてコービーもオールスターの舞台であろうと、全力で勝利とMVPを求めて試合に挑んでいた。今回こうして選手たちが真剣に試合に臨んでしのぎを削ったことを、きっとコービーも心から喜んでいるだろう。