2020.02.19

ゴラン・ドラギッチがジミー・バトラーについて「ここまでチームを押し上げてくれている」

好調ヒートを支えるベテランのバトラー(左)とドラギッチ(右)[写真]=Getty Images
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仲間たちから絶賛されるバトラー

 今季はオフシーズンのジミー・バトラーの獲得、ケンドリック・ナンバム・アデバヨら若手選手たちの活躍もあり、2月19日(現地時間18日)の時点で35勝19敗とイースタン・カンファレンスの4位に付けているマイアミ・ヒート。トレードデッドライン直前には、アンドレ・イグダーラジェイ・クラウダーなどの強力なウイングの獲得にも成功した。

 ヒートの球団社長であるパット・ライリー氏は、当時レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ドウェイン・ウェイド(元ヒートほか)、クリス・ボッシュ(元ヒートほか)らが在籍し、2010年から2014年まで続いた王朝以来の栄光を築き上げようと、ここまで水面下で動き続けている。レブロン退団後はプレーオフに進出できないこともあったが、現場では実績あるエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)が指揮を継続。組織的で当たりの激しいタフなディフェンスを構築し、トレーニングキャンプでは選手たちに体脂肪を必ず既定の数値まで落とさせるなど、スパルタなライリー氏とスポールストラHCが虎視眈々と働いてきた。

 こういった球団文化を着々と築き上げてきたヒートは、同じくストイックなバトラーのメンタリティと素晴らしい融合を果たした。情熱的な彼が早朝から練習を開始すると、それに触発されたチームメートたちも練習に参加。時には辛辣な言葉をバトラーは発するそうだが、これは仲間たちの闘争心を引き出すためであり、チームメートらも彼を信頼している。

『Miami Herald』のバリー・ジャクソン記者によれば、「彼ら(ライリー氏やスポールストラHC)がここまでチームを押し上げてくれている。ジミーも同様だ。もしこういった雰囲気に慣れていないなら、彼のことは好きにはなれないだろう。でも僕らにとってもジミーにとっても完璧なシチュエーションだ。彼はただチームの完成度をさらに高めようとしている」と、ベテランのゴラン・ドラギッチが語ったという。

 ヒートのカルチャーとバトラーの精神性が合わさり、チームアイコンのように強烈な炎はさらに勢いを増している。補強も成功したヒートが今後バトラーを中心にどのような戦いをみせてくれるのか目が離せない。

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