2020.02.26

レブロンとの初対戦を控えるザイオン「観ていて本当に信じられない選手」

NBAで初対決を控えるレブロン(左)とザイオン(右)[写真]=Getty Images
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レブロンの第一期キャブズ時代について「ときどき、彼は本来得るべきリスペクトを手にしていないように感じていた」と指摘したザイオン

 2月26日(現地時間25日、日付は以下同)。NBAは7試合が組まれているのだが、最も注目されているのは“新旧ドラフトトップ指名選手”による初対決だろう。

 昨年のドラフト全体1位指名のザイオン・ウィリアムソンが所属するニューオーリンズ・ペリカンズが、“キング”ことレブロン・ジェームズ率いるロサンゼルス・レイカーズのホーム、ステープルズ・センターに乗り込んで一戦を交えることとなる。

 レブロンは2003年のドラフト全体1位指名で、キャリア17シーズン目をプレーする超がつくほどのスーパースター。これまでのキャリアで新人王獲得を皮切りに、優勝とファイナルMVPを各3度、シーズンMVPに4度、オールスターには16年連続で選ばれるなど、実績を挙げていけば枚挙にいとまがない。

 25日に『Yahoo! Sports』へ掲載された記事の中で、ザイオンは「彼のプレーはしょっちゅう観ていた。特に最初クリーブランド(・キャバリアーズ)に在籍していた時のプレーだね。観ていて本当に信じられない選手だった」とコメント。

 ザイオンが語ったレブロンの第一期キャブズ時代は、ルーキーシーズンから2009-10シーズンまでを意味する。オハイオ州アクロン出身のレブロンは、地元に近いクリーブランドの期待を一身に背負い、超人的なパフォーマンスを見せてきた。

強じんな肉体と驚異的な身体能力を駆使し、相手チームを圧倒していたレブロン[写真]=Getty Images

 2007年にキャブズをフランチャイズ史上初のNBAファイナルへと導き、2009、10年には2年連続でシーズンMVPに輝くなど、すでにチーム史上最高の選手と言っても過言ではない活躍をしてきたが、「ときどき、彼は本来得るべきリスペクトを手にしていないように感じていた。もちろん、僕が決められることではないけどね」とザイオンが明かしたように、最後の2シーズンはいずれもリーグベストの戦績を残し、優勝候補と評されながらイースタン・カンファレンスを勝ち上がることができなかったこともあり、八面六臂の活躍を見せながら戦犯扱いされることもあった。

 だが10年夏にマイアミ・ヒートへ加入後、レブロンは4年連続でNBAファイナルへ進出すると、12、13年に2連覇を達成し、ファイナルMVPを獲得。14年夏にキャブズへ帰還すると、翌15年から4年連続でイーストを制し、16年にキャブズをフランチャイズ史上初の優勝へと導く殊勲者に。

2016年のキャブズ初優勝は、レブロン(中央)抜きにはありえなかった[写真]=Getty Images

「全てのポゼッションにおいて、彼はゲームの中で違いを見せつけることができるかのように見えるね」とレブロンがドラフト前のザイオンを評価

 キャブズ史上最高の選手となったレブロンは現在、レイカーズで自身4度目のチャンピオンシップ獲得を目指して第一線を走り続けている。今季はここまで53試合に出場して平均34.9分25.2得点7.7リバウンド10.7アシスト1.2スティールをマーク。35歳ながらリーグベストのアシスト数を残している。

 レブロンは昨年のドラフト前に、『HBO』へザイオンについて「彼がデューク大学でプレーした1年間において俺が気付いたことは、彼のエナジーが(周囲へ)伝わりやすいということ。全てのポゼッションにおいて、彼はゲームの中で違いを見せつけることができるかのように見えるね」と称えていた。

「僕らはプレーオフの第8シードを手にするために、全ての試合で勝利する必要がある」と意気込むザイオンとペリカンズが、ウェスタン・カンファレンス首位を走るレイカーズとレブロン相手にどのようなパフォーマンスを見せるのか。とても気になるところだ。

1月下旬にNBAデビュー後、ザイオンは強烈なインパクトを放っている[写真]=Getty Images

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