6月にリーグが再開しても、デュラントの復帰は「とても現実的ではない」
NBAは現在、新型コロナウイルスの感染防止のため、レギュラーシーズンを中断しており、3月16日(現地時間15日、日付は以下同)には6月中旬から下旬にかけて再開し、8月まで行うことが理想のシナリオだと『ESPN』が報じた。
もちろん、これはあくまで新型コロナウイルスの脅威が終息を迎えた場合という条件付きであり、このままシーズン終了になる可能性も捨てきれない、というのが現状。
では、もし今から約3か月後にリーグが再開した場合、今季全休としていた選手たちは復帰するのだろうか。そこで最も気になるのはケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)だろう。
NBA歴代6位のキャリア平均27.02得点を誇るリーグ史上最高級のスコアラーは、208センチ108キロのサイズながらコート上のどこからでもショットを射抜くことができるシュート力と、豊富なスキルを併せ持つスーパースター。
現時点でネッツはイースタン・カンファレンス7位の30勝34敗。もしリーグ再開と同時にプレーオフが始まる場合、デュラントがロースターに加われば、ネッツはダークホースになる可能性を大いに秘めている。
もっとも、もし今季が延長されたとしても、デュラントがコートに立つことはなさそうだ。デュラントのビジネスパートナーを務めるリッチ・クレイマンは17日に『ESPN』へ掲載された記事の中で、「正直なところ、私の立場から見て(復帰は)とても現実的ではない。話すまでもないくらいにね」と語っている。
最近SNSで拡散された映像の中で、デュラントはトップ・オブ・ザ・キーからクロスオーバーでディフェンダーを抜き、リングまで突進してダンクをたたき込んでいたのだが、今季中に復帰できる可能性は依然として低いという。
昨季のNBAファイナル第5戦で右足アキレス腱を断裂したデュラントについて、ネッツのショーン・マークスGM(ゼネラルマネジャー)も「今シーズンは全休するだろう」と発表しており、仮に6月からリーグが再開したとしても、結論に変わりはないそうだ。
「この中断している期間で、彼はリハビリを続けていくことが必要だと理解するはずだ。現時点で(復帰できるかどうかを)答えるのは難しいね」とクレイマンが語っていたため、デュラントがNBAのコートへ立つのは来シーズン以降というのが現状なのだろう。