「IOCが手にしている情報に基づくと、(オリンピックの)延期は決まっている」とIOCのベテラン委員が発言
3月24日(現地時間23日、日付は以下同)。アメリカのオリンピック・パラリンピック委員会が、東京オリンピックの開催を延期することを国際オリンピック委員会(IOC)へリクエストした。
新型コロナウイルスの世界的流行を受け、アメリカの同委員会は24日、アメリカの選手を対象に行った調査で、回答者のおよそ93パーセントが東京オリンピック・パラリンピックの開催延期を求めているとの結果を公表するとともに、大会延期が最も望ましいとの声明を出した。
IOCは今夏のオリンピック開催について延期を含めて検討していることを発表しているのだが、すでにカナダとオーストラリアも今夏に開催するのであれば、選手たちを派遣しないことを公表。
今後4週間でIOCから東京オリンピックの開催について詳細が明らかになる状況なのだが、IOCのベテラン委員、ディック・パウンド氏が『USA TODAY』との電話インタビューで「IOCが手にしている情報に基づくと、(オリンピックの)延期は決まっている」と発言。
さらに「パラメーター(今後の開催における設定など)は決定していないものの、7月24日に東京オリンピックが始まることはないと私は知っている」とパウンド氏が語っていることから、今夏のオリンピック開催は延期が濃厚と言っていい状況にある。
『AFPBB News』によると、日本時間24日午前4時時点で新型コロナウイルスの感染者数は174の国・地域で計36万1,510人、死者数は1万6,146人。この24時間で、3万7,217人の感染、1,748人の死亡が確認されたという。
NBAをはじめ、世界各国のプロバスケットボールリーグが中断に追い込まれており、選手たちはチームの練習施設やジムでトレーニングすることができておらず、自宅に備わっている選手しかまともなワークアウトができていない。
そのため、もし7月のオリンピック開催予定日を前に新型コロナウイルスの感染が終息したとしても、選手たちは十分な準備ができないことは否定できないため、延期という選択が妥当と見ていいだろう。