電話取材に応じ、チームの現状やシーズン再開、無観客試合について言及
4月22日(現地時間21日、日付は以下同)。デンバー・ナゲッツのマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)が記者たちとの『Zoom』を用いた電話取材に応じた。ここでは、同日に『USA Today』へ掲載された記事を紹介していきたい。
新型コロナウイルスの影響により、NBAがレギュラーシーズンを中断してから約6週間。マローンHCは現状についてこう話していた。
「このチームの選手たちは皆、今後どうなっていくのか疑問に思っている。『我々はシーズンを続けることができるのか?』とね。もしシーズンを再開するのであれば、一体どうなっていくのか。全く分からないね」。
シーズン中断後、『ESPN』は6月中旬から下旬にかけて再開し、無観客で8月までシーズンを行うことが理想のシナリオと報じていたものの、今月中旬に『Inside the NBA』にアダム・シルバー コミッショナーが出演した際に「この夏までにリーグを再開できるかどうかはまだ不透明。我々は、少なくとも4月末まで決定を下す立場にないということを受け入れなければいけない」と口にしており、このまま今季が終了になってしまう可能性もあると言っていいだろう。
ではもし新型コロナウイルスの世界的大流行が終息し、シーズン再開の目途が立った場合はどうなるのか。仮に今から再開できる状況に激変したとしても、すぐにはプレーできないだろうとマローンHCは言う。
「我々がいずれ(コートへ)戻ることができたとしても、元の状態へ戻すためにざっと25~30日はかかるだろうと私は聞いた。選手たちが(中断期間から)シーズン仕様のコンディションになるまで少なくとも1か月はかかるだろうね」。
また、もし再開されたとしても、新型コロナウイルスのワクチンが事実上ない状態で、どうやってプレーするのか、という疑問も付きまとう。
「まったくもって、私は快適ではないだろうね。ファンや選手、コーチ、(球団で働く)スタッフたち、誰であろうとアリーナに入ってほしくはない。新型コロナウイルスに感染してしまうリスクがあるわけだからね。それに(NBAというのは)世界中で何百万人もの人々に影響を与えているものだ。私はファンのことを愛しているし、彼らに戻って来てほしいと思うが、安全な環境でないのであれば、会場に入ってほしくはないよ」。
シーズン中断は選手たちだけでなく、コーチやスタッフたちにとってもつらい期間となっている。それは心底愛するバスケットボールをプレーできない、あるいはそれに関わることができないのだから当然だ。だが新型コロナの感染拡大を防止すべく、今は一人一人が強い意識を持って感染しないように努めていくしかない。