2020.05.22

『ESPN』が選出したイーストの歴代ベストスターター/アトランティック・ディビジョン編

ネッツからはキッド(左)、シクサーズからはアイバーソン(右)が選ばれた[写真]=Getty Images
国内外のバスケ情報をお届け!

 5月21日(現地時間20日、日付は以下同)。現地メディア『ESPN』は、イースタン・カンファレンスの計15チームにおける、フランチャイズ歴代ベストのスターター5選手を発表した。

 同メディアは、ライター陣へイースト各チームのスターター5選手を聞き込み、そのフランチャイズに在籍していた期間における活躍度、インパクトを加味して選出している。

 ここでは、アトランティック・ディビジョンに所属する5チームの歴代最強スターター陣を紹介していきたい。
※カッコ内は所属期間、赤字は現役選手、G=ガード、F=フォワード、C=センター

<『ESPN』選出の歴代最強スターター陣
(イースタン・カンファレンス/アトランティック・ディビジョン編)>

■ボストン・セルティックス
G:ボブ・クージー(1950~63年)
G:ジョン・ハブリチェック(1962~78年)
F:ポール・ピアース(1998~2013、17年)
F:ラリー・バード(1979~92年)
C:ビル・ラッセル(1956~69年)

通算17度の優勝回数を誇る名門が生み出した超豪華なメンバー

 1959年から66年までに達成した8連覇を含む、NBA最多の17度の優勝回数を誇る名門。クージーとハブリチェックはいずれもオールNBAチームに10回以上選ばれた実績を持ち、優勝経験も豊富。

 フロントコートではキャリア13年で11度の優勝を手にしたラッセル、シーズンMVPを3年連続で獲得したバードは文句なし。残りのスポットにピアースとケビン・マクヘイルのどちらかをセレクトするかは難しかったものの、08年に17度目の優勝をもたらし、ファイナルMVPに輝いたピアースを入れた。

2008年の優勝時にファイナルMVPを獲得したピアース[写真]=Getty Images

■ブルックリン・ネッツ
G:ジェイソン・キッド(2001~08年)
G:ビンス・カーター(2004~09年)
F:ジュリアス・アービング(1973~76年/ABA)
F:バック・ウィリアムズ(1981~89年)
C:ブルック・ロペス(2008~17年)

永久欠番となったペトロビッチではなく、平均得点で歴代3位のカーターが選出

 2002、03年と2年連続でNBAファイナルへと導いたキッド、平均28.2得点10.9リバウンド5.2アシストに2.3スティール2.1ブロックを残した“ドクターJ”ことアービング、ネッツ在籍時にオールスターへ3度選ばれたウィリアムズ、1万444得点でフランチャイズ最多のスコアラーとなっているロペスは順当。

 カーターはキッドらと共にネッツをファイナルへと導くことはできなかったものの、約5シーズンの在籍でチーム史上歴代3位の平均23.6得点を残している。だが自動車事故により28歳の若さで他界したドラゼン・ペトロビッチとカーターのどちらかを選ぶのはタフだった。ペトロビッチはフランチャイズ史上わずか6人しかいない永久欠番になった選手の1人だからだ。

レジェンドのペトロビッチを抑えて入り込んだカーター[写真]=Getty Images

■ニューヨーク・ニックス
G:ウォルト・フレイジャー(1967~77年)
G:アール・モンロー(1971~80年)
F:カーメロ・アンソニー(2011~17年)
F:ウィリス・リード(1964~74年)
C:パトリック・ユーイング(1985~00年)

1970年代の優勝メンバーとカーメロ、ユーイングをセレクト

 バックコート陣は説明不要だろう。フレイジャーはポイントガードというポジションにおいて歴代でもベストな1人。6度のオールNBAチームに加え、7度のオールNBAファーストチーム入りを果たしている。モンローはボルチモア・ブレッツ(現ワシントン・ウィザーズ)から加入後、プレースタイルを変え、フランチャイズ史上2度目の優勝(73年)に貢献。

 1970年のファイナル第7戦、足を痛めながら強行出場し、チームを勇気付けたリードのパフォーマンスは永遠に記憶の中に残り続けるだろう。そしてリードはチーム史上唯一となるシーズンMVPを獲得した選手でもある。ユーイングはニックスを優勝へと導くことはできなかったものの、大黒柱として11度のオールスター選出を誇り、92年のバルセロナオリンピックでは初代ドリームチームの一員として金メダルを獲得した。

 この中で唯一議論されることになりそうなのはスモールフォワードだが、カーメロは在籍中に平均24.7得点7.0リバウンドという好数字を残しており、平均得点はフランチャイズ史上3位に入っている。きっと賛同を得ることができるだろう。

柔らかいジャンパーを武器に得点を重ねたユーイング[写真]=Getty Images

■フィラデルフィア・セブンティシクサーズ
G:アレン・アイバーソン(1996~06、09~10年)
G:ハル・グリアー(1958~73年)
F:ジュリアス・アービング(1976~87年)
F:チャールズ・バークリー(1984~92年)
C:ウィルト・チェンバレン(1965~68年)

個性派のアイバーソン、バークリー、チェンバレンに堅実なスターが選出

 バックコートはシーズンMVP(01年)に加えて4度の得点王に輝いたアイバーソン、7度のオールNBAチーム選出を誇るグリアーは、1960年代ではベストガードの1人。フォワードは高い跳躍力を誇るアスリートとして多くの選手たちに影響を与えたアービング。シクサーズが最後に優勝した83年の主力を務めた選手でもある。“空飛ぶ冷蔵庫”など数多くのニックネームで親しまれたバークリーは、80年代後半から90年代前半にかけてシクサーズをけん引した功労者。

 シクサーズというフランチャイズには82-83シーズンに加入してシーズンMVP、83年のファイナルでMVPを獲得したモーゼス・マローン、シラキュース・ナショナルズ(前身)で長いあいだ活躍したドルフ・シェイズといったセンターがいるものの、平均27.6得点23.9リバウンド6.8アシストを残したチェンバレン以外にこのチームでプレーできるセンターはいない。

華麗な空中遊泳から繰り出す“ドクターJ”のダンクは文句なしの芸術だった[写真]=Getty Images

■トロント・ラプターズ
G:カイル・ラウリー(2012~現在)
G:デマー・デローザン(2009~18年)
F:ビンス・カーター(1998~04年)
F:カワイ・レナード(2018~19年)

C:クリス・ボッシュ(2003~10年)

チームとしての歴史が浅い“恐竜軍団”は現役4人にボッシュをチョイス

 ラウリーはラプターズというフランチャイズの歴史において偉大な選手。2012年にトレードで加入後、オールスターの常連へと成長した。デローザンは1万3296得点でチーム史上トップスコアラーであり、退団から約2年が経過した今でもファンから愛されている。

 カーターは04年にトレードでニュージャージー・ネッツへと去ったものの、ラプターズで強烈なインパクトを残してきたことは疑いようのない事実。レナードはわずか1シーズンの在籍ではあるものの、昨季成し遂げた初優勝の立て役者であり、この中に入るに十分な実績を持っていると言えよう。パスカル・シアカムが今後この中に入るかもしれないが、現時点ではレナードがシアカムを上回ることとなった。

 ボッシュはラプターズで5年連続のオールスター選出を果たした選手。平均20.4得点は歴代2位で、9.4リバウンドは歴代トップの数字となっている。

ラプターズをプレーオフ常連チームへと押し上げたラウリー(左)とデローザン(右)[写真]=Getty Images