2020.06.03

キャリア初期のマイケル・ジョーダンが当時の浮気相手に綴った直筆ラブレターが公開

キャリア初期のMJが書いたラブレター、気になるその内容は…[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 コート上で数々の名場面を人々の記憶に焼き付けてきたマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)だが、彼のオフコート事情はあまり広く知られていない。もちろん、恋愛遍歴についても、だ。

 ジョーダンは、1989年に一般女性のファニータ・ヴァノイと結婚。彼女との間には、ジェフリー(長男)、マーカス(次男)、ジャスミン(長女)の3人の子どもを授かった。しかし、2006年に約168億円という莫大な慰謝料を支払い、離婚。そして、7年後の2013年に現在の妻であるイヴェット・プリエトと再婚し、2014年には50歳にしてヴィクトリアとイザベル(双子の娘)の父になった。そう、バスケットボールの神様には5人も子どもがいるのである。

 だがこの度、ヴァノイと結婚した同年に、ジョーダン本人が別の女性宛てに綴った直筆のラブレターがオークションに登場し、その内容の一部が公開。そのお相手は女優兼モデルのエイミー・ハンターで、年齢は4歳年下、さまざまなTVシリーズへの出演経歴を持つ女性だ。
 
 気になる内容は、以下のとおり。

「エイミー、俺は時々、この世界で最も利己的な人間だと感じる。なぜなら、1年中ずっとマイケル(自分)のことを考えているからだ。俺の非は認める。でも、それを変えるのは難しいことに気がついたんだ。もし、俺が自分を正せたとしよう。でも、君は僕たちの間に起こりうる問題について、理解してくれないだろう。俺たちは楽しい関係も、プライベートな関係も持つことができない。俺たちの関係は、全世界から注目されるんだ。このプレッシャーは、とても耐えがたいものだよ」

 この手紙から推測するに、ジョーダンはハンターから自分のことしか考えていないことを咎められたのではないだろうか。しかし、NBAデビューから4年、人気が絶頂に達したジョーダンを取り巻く環境は『マイケル・ジョーダン: ラストダンス』でも社会現象として記録されており、彼の内心を察することができる。また、人気コメディー番組の司会を務めていた彼女との関係性が報じられれば全米で話題になることが容易に推測でき、ジョーダンは盲目な彼女を優しく遠ざけているのかもしれない。

 そして、このラブレターの中で、ジョーダンはこうも筆を走らせている。

「エイミー、もし俺が9時に出社し5時に帰宅するようなマイケル・ジョーダンだったら、自分の過ちを認めることは難しくない。でも、俺は祭り上げられ、完璧なお手本と思われている。それも多くの人に、だ。子どもだけでなく、家族全体からそう見られているんだよ。俺がどんな責任を負うか、想像できるかい。俺が3年半愛した女性との間にいる赤ん坊については言うまでもないだろう」

 この文章から推測するに、当時のジョーダンはハンターと不倫関係にあったことがわかる。3年半愛した女性とは元妻のヴァノイのことであり、2人の間には結婚前から子どもがいた。しかし、パートナーのいるジョーダンが人気女優と不倫していることが世間に漏れたら……。ジョーダンはハンターよりも、世界中が憧れるマイケル・ジョーダンでいることを選び、彼女に手紙を贈ったのだろう。

 このラブレターは20枚にもおよび、1989年7月11日の消印が押されている。しかし、メリーランドの大手日刊紙『ボルティモア・サン』によると、この手紙は消印から数ヶ月前に書かれたという。

 また、このラブレターがオークションに出品されたのは、今回が2度目。6年前の初登場では約27万5000円で落札されていたのに対し、今回はその10倍にあたる約276万円の値がつけられた。

 オークション市場で高騰を続けるジョーダンの各種アイテム。次に話題になるアイテムには、一体どのような背景エピソードがあるのだろうか。

文=Meiji

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