2020.06.19

ザイオン・ウィリアムソンのレアカードが超高額で落札…気になる落札価格は?

ニューオーリンズ・ペリカンズに所属するザイオン・ウィリアムソン[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 ザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)への期待は、想像以上だ。

 パニーニ社が展開するNBA公式バスケットボールカード、「ナショナルトレジャー」に封入されたザイオンの直筆サイン&ジャージの切れ端入りカードが、大手オークションサイト「eBay」にて1000万円で落札された。

 特定のものを集中的に収集するコレクションは、ニッチな文化として古くからマニアに親しまれている。近年、スポーツにまつわるアイテムは注目度が上昇の一途をたどり、石油王クラスの富裕層もこのジャンルに進出するなどして、バブル期を迎えている。

 例えば、最近ではマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)がデビュー当時に着用していた『エア ジョーダン 1』のプレーヤーサンプルが、スニーカー史上最高額の6000万円で落札。また、カード部門では、今年2月にジョーダンとレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が着用したジャージのロゴパッチを封入した1枚のカードが、約1億円もの値で落札され、アメリカでは大きな話題を呼んだ。

 名選手のルーキーイヤーのカードは、スポーツトレーディングカードのなかでも非常に人気が高いジャンル。しかし、ある選手のルーキーカードが、まだ将来の活躍が保証されていないデビューと同年に超高額で落札されるのは、異例のできごとだ。

 今回落札されたザイオンのカードは、最近スポーツカード界で使用されるようになった“True RPA(正真正銘のRPA)”と言われるジャンルのもの。RPAとは、Rookie Patch Autographの略で、①ルーキーイヤーのもの、②ジャージの切れ端やパッチが入っているもの、③サイン入りのものという3つの条件が全て満たされたカードを指す。市場には、RPAと表記されながらも同条件を満たしていないものが数多く存在するため、この言葉が生まれたという。

 今シーズンのザイオンは、平均23.6得点、6.8リバウンドという圧巻のアベレージを記録。これは、レブロンのルーキーイヤーの平均20.9得点、5.5リバウンドを凌駕するスタッツだ。

 ザイオンのRPAの購入は、“投資”に近い感覚だ。しかし、新時代の怪物がこのまま順調に成長を続けていけば、将来的に1000万円という価格がとても安く感じられるかもしれない。

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