来季完全復活を目指すトンプソンについて語るハーダウェイ
昨季NBAファイナルにて、左膝前十字靭帯断裂を負ったゴールデンステイト・ウォリアーズのクレイ・トンプソンは、約1年の治療とリハビリをとおして傷を癒した。ケガが完治したことで、現在トンプソンはワークアウトに専念し、来季の完全復活を目指している。
トンプソンが最後にプレーしたのは去年の6月であり、それから今年の12月に開幕が予定されている2020-21シーズンに参戦となれば、約1年半もの間コートから離れることになる。しかしこの長期のブランクが、逆に彼にとってプラスに働くだろうとティム・ハーダウェイ(元マイアミ・ヒートほか)は語ったそうだ。『NBC Sports Bay Area/California』が報じている。
「クレイがコートを離れて1年半が経過することになる。この過程は彼のキャリアにおいて、自身を改めて活性化させる要因になるだろう」と、コメントするハーダウェイ。「彼のキャリアがこうして息を吹き返すのは紛れもない。彼は腰を据えて12月までは戻ってこない。そしてウォリアーズのほかのメンバーたちも同様に、フレッシュな状態でシーズンを迎えるだろう」と、つづっている。今季はシーズン全休となったトンプソンだけでなく、ステフィン・カリーやドレイモンド・グリーンなどの主力選手たちもケガに苦しみ続けていた。選手たちの欠場も多々あり、なかなか戦力が安定しなかった。しかし来季開幕まで十分な時間があることを考えれば、選手たちはコンディションを整えて万全な状態でシーズンに臨める。
またウォリアーズの指揮官であるスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、先週にトンプソンの練習を間近で目にしたという。「彼の状態は素晴らしかった。彼は前進し続けていて、期待していたようにショットを決めている」というカーHCのコメントからも、トンプソンの状態が良好であることがうかがえる。今季はリーグワーストの戦績を記録するなど、屈辱を味わったウォリアーズ。だがトンプソンを含めた主力選手たちが健康体で戻ってくるとすれば、ウォリアーズは再び驚異的なチームになれるのではないだろうか。