2020.07.02

レブロン・ジェームズのルーキーカードに何と1億円以上の値がつく!

ルーキー時代のレブロン[写真]=Getty Images
某ストリートメディアのシニア・エディターを経験後、独立。ひとつのカルチャーとしてバスケットボールを捉え、スポーツ以外の側面からもNBAを追いかける。

 トレーディングカード界、否、オークション界が騒然とするニュースが舞い込んできた。レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)のルーキーイヤーのカードに1億400万円の値がついた。

 高騰の一途を辿る、スポーツオークション。数千年前の作品が発見され、中世に隆盛を迎えたアートと比較すると、プロスポーツの積み重ねてきた年月は微々たるものかもしれない。しかし、1949年に発足したNBAも昨年で創立70周年を迎え、ようやく「歴史」ができあがってきた。マニアたちのコレクション欲は、そんな歴史的価値に由来する部分が大きく、スポーツはアートと異なり、大衆的なエンターテイメントであるため、より広くから関心が向けられている。

 最近では、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズ)がルーキーイヤーに着用した直筆サイン入りの『エア ジョーダン 1』が6000万円、コービー・ブライアント(元レイカーズ)の初優勝のチャンピオンリングが2200万円で落札されたほか、その将来性を見越して、ザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)のルーキーカードにも1000万超えの入札が入った。

 以上を踏まえると、殿堂入りが確実視され、将来的にジョーダンらと並び神格化されるであろうレブロンのアイテムは、コレクターであれば誰しもが手元に置いておきたいことだろう。

 今回、1億円超えの落札が確実となったレブロンのカードは、スポーツトレーディングカードの世界でも非常に人気の高いルーキーイヤーのカード。デビューイヤーに着用したクリーブランド・キャバリアーズのジャージの一部と直筆サインのある、最高レアリティのものだ。先の例に挙げたザイオンのカードもこれと同様の内容だが、レブロンのそれは発行枚数がわずか23枚と、希少価値がとにかく高い。

 また、トレーディングカードにはカードの状態によって、グレードが与えられるのだが、今回出品されたレブロンのカードは、10点満点中9.5点という最高レベルの評価が与えられている。中央配置の程度、角の欠け具合、表面の状態など、すべての評価基準で9点を超え、ほぼ非の打ち所がないミントコンディションなのだ。

 これまでのゴールディンオークションでスポーツトレーディングカードの最高値がついたのは、MLBのロサンゼルス・エンゼルスに所属し、大谷翔平の同僚としても知られる現役最高のメジャーリーガー、マイク・トラウトのルーキーカードで、その価格は9900万円だった。しかし、レブロンのカードは、落札まで18日を残した段階で1億円を突破。もしかすると、落札価格は数日でさらに更新されるかもしれない。

 今後数十年でさらなる価格高騰が予想されるスポーツ関連のアイテム。以外にも、お宝はあなたのクローゼットに眠っているかもしれない。

文=Meiji

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