「本当にいいチームとなるためには、信念と希望を持たなきゃいけない。もしこの状況でそれらが欠けたメンタリティーならば、とっとと家に帰ることになる」
「俺たちはゲームプランを遂行しようとしただけ。できるだけ(フリースロー)ラインで防ごうとしたんだ。レブロン(ジェームズ)がプッシュしてきたら、壁を作ろうとしたのさ」。
8月6日(現地時間5日、日付は以下同)に行われたロサンゼルス・レイカーズ戦に105-86で勝利したクリス・ポール(オクラホマシティ・サンダー)は、試合後にレイカーズから奪った今季初勝利をそう振り返った。
サンダーは現在、シックスマンのデニス・シュルーダーが第二子誕生のため開催地から離脱しており、戦力ダウンの中でウェスタン・カンファレンス首位を確定したレイカーズをフィールドゴール成功率35.2パーセント(31/88)に抑え込み、レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスという両輪を計28得点に封じ込めて快勝。
A West Coast win from Orlando.
𝐓𝐡𝐞 𝟒𝟖 | 𝐓𝐡𝐮𝐧𝐝𝐞𝐫 𝐯. 𝐋𝐚𝐤𝐞𝐫𝐬
Presented by @MidFirst pic.twitter.com/YKfUNEuY9T— OKC THUNDER (@okcthunder) August 6, 2020
『ESPN Stats & Info』によると、レイカーズは一度もリードすることなく終わった今季初の試合となり、サンダーは今季4戦目にしてようやくレイカーズを撃破した。
この試合で21得点7リバウンド6アシストという殊勲の活躍を見せたポールは、6日に行われたメディアとの『Zoom』取材に応じ、「俺は真剣なんだ」と笑顔を交えて切り出すと、「多分、チームメートたちは俺の話で疲れてしまうだろうね」と口にし、こう続けた。
「プレーオフについて学んだことの1つは、7回のうち4回も打ち負かすことはできないんだと相手チームに知らせること。本当にいいチームとなるためには、信念と希望を持たなきゃいけない。もしこの状況でそれらが欠けたメンタリティーならば、とっとと家に帰ることになる」。
7日終了時点で、サンダーはウェスト6位の42勝25敗。プレーオフ進出はすでに決めており、7位のダラス・マーベリックスとは3.0ゲーム差をつけているのだが、4位(ヒューストン・ロケッツ)と5位(ユタ・ジャズ)とはそれぞれ0.5ゲーム差で、3位のデンバー・ナゲッツとも2.0ゲーム差となっており、3位という高順位でプレーオフに出場できる可能性を持っている。
だがポールはプレーオフに向けて、チームの戦績というよりも、チームとしてのメンタリティーにフォーカスしているようだ。
「ベストチームというのは、1月の火曜日、あるいは7月の木曜日に行われた試合でも、『俺たちを倒せやしない』と分かってる。『俺たちを7回のうち4回も倒せるわけがない』とね。だから今、このチームはそういったアイデンティティを構築しようとしているんだ」。
シーディングゲームの戦績を2勝1敗としたサンダーは、今後5試合を戦ってプレーオフへ臨む。第二幕で行われるプレーオフのフォーマットは通常どおりの7ゲームシリーズ(4戦先勝)で、ケガなどのアクシデントはあるにせよ、対戦する両チームの“本当の実力”が勝敗を分けるだけに、一戦も落とせないタフな日程が待っている。
その中で、サンダーは残り5試合でポールが言うプレーオフ仕様のアイデンティティを構築することができるのか。まずは8日のメンフィス・グリズリーズ戦でどのようなゲームを見せるのか、注目していきたいところだ。