2020.08.07

サンダーでプレーオフ仕様のアイデンティティを構築すべく、奮闘中のクリス・ポール

サンダーで抜群のリーダーシップを発揮するポール(中央)[写真]=Getty Images
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「本当にいいチームとなるためには、信念と希望を持たなきゃいけない。もしこの状況でそれらが欠けたメンタリティーならば、とっとと家に帰ることになる」

「俺たちはゲームプランを遂行しようとしただけ。できるだけ(フリースロー)ラインで防ごうとしたんだ。レブロン(ジェームズ)がプッシュしてきたら、壁を作ろうとしたのさ」。

 8月6日(現地時間5日、日付は以下同)に行われたロサンゼルス・レイカーズ戦に105-86で勝利したクリス・ポール(オクラホマシティ・サンダー)は、試合後にレイカーズから奪った今季初勝利をそう振り返った。

 サンダーは現在、シックスマンのデニス・シュルーダーが第二子誕生のため開催地から離脱しており、戦力ダウンの中でウェスタン・カンファレンス首位を確定したレイカーズをフィールドゴール成功率35.2パーセント(31/88)に抑え込み、レブロン・ジェームズアンソニー・デイビスという両輪を計28得点に封じ込めて快勝。

 『ESPN Stats & Info』によると、レイカーズは一度もリードすることなく終わった今季初の試合となり、サンダーは今季4戦目にしてようやくレイカーズを撃破した。

 この試合で21得点7リバウンド6アシストという殊勲の活躍を見せたポールは、6日に行われたメディアとの『Zoom』取材に応じ、「俺は真剣なんだ」と笑顔を交えて切り出すと、「多分、チームメートたちは俺の話で疲れてしまうだろうね」と口にし、こう続けた。

「プレーオフについて学んだことの1つは、7回のうち4回も打ち負かすことはできないんだと相手チームに知らせること。本当にいいチームとなるためには、信念と希望を持たなきゃいけない。もしこの状況でそれらが欠けたメンタリティーならば、とっとと家に帰ることになる」。

 7日終了時点で、サンダーはウェスト6位の42勝25敗。プレーオフ進出はすでに決めており、7位のダラス・マーベリックスとは3.0ゲーム差をつけているのだが、4位(ヒューストン・ロケッツ)と5位(ユタ・ジャズ)とはそれぞれ0.5ゲーム差で、3位のデンバー・ナゲッツとも2.0ゲーム差となっており、3位という高順位でプレーオフに出場できる可能性を持っている。

レイカーズ戦でも老獪なスキルを駆使してサンダーをけん引したポール[写真]=Getty Images

 だがポールはプレーオフに向けて、チームの戦績というよりも、チームとしてのメンタリティーにフォーカスしているようだ。

「ベストチームというのは、1月の火曜日、あるいは7月の木曜日に行われた試合でも、『俺たちを倒せやしない』と分かってる。『俺たちを7回のうち4回も倒せるわけがない』とね。だから今、このチームはそういったアイデンティティを構築しようとしているんだ」。

 シーディングゲームの戦績を2勝1敗としたサンダーは、今後5試合を戦ってプレーオフへ臨む。第二幕で行われるプレーオフのフォーマットは通常どおりの7ゲームシリーズ(4戦先勝)で、ケガなどのアクシデントはあるにせよ、対戦する両チームの“本当の実力”が勝敗を分けるだけに、一戦も落とせないタフな日程が待っている。

 その中で、サンダーは残り5試合でポールが言うプレーオフ仕様のアイデンティティを構築することができるのか。まずは8日のメンフィス・グリズリーズ戦でどのようなゲームを見せるのか、注目していきたいところだ。

プレーオフ開幕まで約1週間。ポールがどこまでチームを引き上げることができるか注目したい[写真]=Getty Images