2020.08.18

プレーオフデビュー戦でNBA史上最多の42得点を奪ったドンチッチ「ひどい出来だ」

ドンチッチが42得点を挙げるも、マブスはクリッパーズに敗戦[写真]=Getty Images
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自己最多の11ターンオーバーに加えて試合にも敗戦したマブスとドンチッチ

 8月18日(現地時間17日、日付は以下同)。4年ぶりにプレーオフの舞台へと帰ってきたダラス・マーベリックスがロサンゼルス・クリッパーズとのファーストラウンド初戦に臨んだ。

 この試合で昨季の新人王ルカ・ドンチッチはまた新たな記録を樹立。21歳の神童は、約38分プレーして史上最多となる42得点に7リバウンド9アシスト3スティールという鮮烈なプレーオフデビュー。

 だがドンチッチがこの試合を終えて口にしたのは「ひどい出来だ」の一言。試合はクリッパーズが118-110で制し、ドンチッチ自身はキャリアワーストの11ターンオーバーを喫してしまったからだ。

「ターンオーバー11本はこれまでに記録したことなんてない。想像してみてよ、これは11ものポゼッションを手にしていたということでしょ。だから僕はこのゲームを通して、多くの部分でずっと良くなれることがあるということ」とドンチッチは話し、さらにこう続けた。

「11本もターンオーバーをするなんてね。こんなにするなんて今までなかった。僕はただ勝ちたいだけ。でもこのチームを誇りに思うよ。僕らは最後まで戦い続けた。トライしたんだ」。

クリッパーズのディフェンスの前に、ターンオーバーを連発したドンチッチ[写真]=Getty Images

 マブスはドンチッチのほか、ティム・ハーダウェイJr.が18得点6リバウンド、4本の3ポイントを沈めたセス・カリーが14得点をマーク。だが同じくプレーオフデビュー戦となったクリスタプス・ポルジンギスは14得点6リバウンドを挙げるも第3クォーター序盤に2度目のテクニカルファウルをコールされて退場と、こちらは苦々しいデビューに。

 前半残り6分2秒。ポルジンギスはポール・ジョージのショットをブロックしたかに見えたがファウルを判定されたことに怒りを露わにして1つ目のテクニカルファウル。コーチチャレンジを要求するも、ジョージがすでにそのフリースローを放っていたため認められず。

 そして第3クォーター残り9分10秒。ドンチッチがパーミングをコールされたあとにマーカス・モリスが巻き付き、ドンチッチがそれを振り払うと一触即発の状況に。そこでポルジンギスがドンチッチに代わってモリスに食い下がり、両チームの選手たちが止めに入る事態となり、ダブルテクニカルファウルを宣告されて退場となった。

「KP(ポルジンギスの愛称)は僕を守ってくれた。僕のために、チームメートのためにやったんだ。チーム皆で彼の行動に感謝するよ。彼が退場するのはフェアじゃないと思うけどね。特にプレーオフではなおさらさ」とドンチッチ。モリスも「これはプレーオフなんだ。誰だってプレーオフの試合中にコートから放り出されるべきじゃない」とダブルテクニカルのコールについて言及。

 前半に1つ目のテクニカルファウルを食らっていただけに、ポルジンギスはそこで熱くならずに冷静にいるべきだったと受け取ることもできるだろう。

レナードは得点、リバウンド、アシストの主要3部門でチームトップを記録[写真]=Getty Images

 なお、勝利したクリッパーズではカワイ・レナードがいずれもチームトップとなる29得点12リバウンド6アシスト、ジョージが27得点、モリスが19得点6リバウンド4スティール、ルー・ウィリアムズが14得点5アシスト、イビツァ・ズバッツが10得点10リバウンド2ブロックを記録。

 また、この日は祖母が亡くなったことでチームから離脱していたモントレズ・ハレルが第二幕で初出場。約15分のプレータイムで6得点2リバウンドを残している。

 シリーズ第2戦が行われるのは20日。中1日で両チームがどのようにアジャストしていくのかは気になるところ。第2シード(クリッパーズ)と第7シード(マブス)によるシリーズは、マブスが次戦で1勝1敗に持ち込めば、長引くことになるかもしれない。

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