2020.08.19

1回戦初戦でバックスを破ったマジックのブーチェビッチ「自分たちのことに集中した」

ブーチェビッチはゲームハイの35得点を挙げる活躍を見せた[写真]=Getty Images
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「僕らが最もフォーカスしていたのはヤニスへハードに当たり、ペイントを守ることだった。チームとしていい仕事ができたよ」と手ごたえありのマジック

「僕らは周りの人たちがどんなことを言おうが気にしちゃいない。自分たちのことに集中し、コートに出たら(オフェンスとディフェンスの)両エンドで最高のゲームをプレーするようにしたんだ」。

 8月19日(現地時間18日、日付は以下同)に行われたプレーオフ ファーストラウンドで、イースタン・カンファレンス第8シードのオーランド・マジックはリーグトップの戦績を残すミルウォーキー・バックスを相手に122-110で勝利を収めた。

 試合後にそう振り返ったニコラ・ブーチェビッチは、大黒柱としてプレーオフ自己最高の35得点に14リバウンド4アシストの大暴れで勝利の立て役者に。シーズン戦績で4戦全敗を喫していたバックスを相手に、マジックは最大18点リードを奪うなどアップセットに成功。

 この日マジックはアーロン・ゴードン(左ハムストリング)、マイケル・カーター・ウィリアムズ(左足)を欠いたものの、シックスマンのテレンス・ロスが18得点6リバウンド、ギャリー・クラークが15得点6リバウンド、マーケル・フルツが15得点6アシスト、ジェームズ・エニス3世が11得点8リバウンド2スティール、DJ・オーガスティンが11得点11アシスト、エバン・フォーニエが9得点5アシストで勝利に貢献。

「相手がやることに対して準備しなければいけない。特にミルウォーキーのようなチームと対戦する時は、彼らがやること全てに対して準備する必要があるんだ。今夜、僕らは間違いなくいい仕事ができたし、ゲームプランを遂行していた」とブーチェビッチは言う。

入念な準備をし、ゲームプランを遂行して勝利したマジック[写真]=Getty Images

 一方、敗れたバックスではヤニス・アデトクンボが31得点17リバウンド7アシスト、ジョージ・ヒルが16得点5アシスト、エリック・ブレッドソーが15得点5アシスト、クリス・ミドルトンが14得点6リバウンド4アシストを残すも、ショット成功率全般でマジックを下回り、フリースロー成功率にいたってはわずか64.3パーセント(18/28)と不発。

「魔法の杖によって何かが変わったわけじゃない。コートに出たらハードにプレーすること。もっとハードにプレーして、一丸となって楽しむこと」とアデトクンボは言うが、マジックはアデトクンボ(5本)、ミドルトン(4本)を筆頭に計16本のターンオーバーを誘発し、ペイントエリアで支配的な活躍をするアデトクンボにジャンパーを打たせるように仕向けた。

「もちろん、僕らが最もフォーカスしていたのはヤニスへハードに当たり、ペイントを守ることだった。チームとしていい仕事ができたよ。(ヤニス相手に)ギャリーはすばらしい仕事をしてくれたし、僕らも彼をヘルプすることができていた」とブーチェビッチはしてやったりの様子。

伏兵クラークの好守もあり、アデトクンボからターンオーバーを5本も誘発した[写真]=Getty Images

 もちろん、マジックがシリーズ初戦を制したとはいえ、プレーオフは4戦先勝のシリーズのため、あと3勝しなければ次のラウンドには進めない。「大きな勝利を手にすることができた。でもこれはあくまで1試合にすぎない。僕らは前に進まなきゃ」とブーチェビッチも気を引き締めた。

 21日に行われるシリーズ第2戦で、バックスは本来のバスケットボールを展開することができるのか。この敗戦がウェイクアップコールになる可能性は十分あるだけに、次戦はこの試合以上に激しい攻防となるに違いない。

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