シクサーズを3年連続でプレーオフへと導いたブレット・ブラウンHCが解雇

シクサーズで7シーズン指揮を執ったブラウンが解雇[写真]=Getty Images

「この組織が新たな方向へと進むにあたり、私は今がベストな時だと信じています」とブランドGMが声明文の中でコメント

 8月25日(現地時間24日、日付は以下同)。フィラデルフィア・セブンティシクサーズはブレット・ブラウンHC(ヘッドコーチ)を解雇したことを発表した。

 サンアントニオ・スパーズで9シーズンもの間アシスタントコーチ(AC)を務めたブラウンは、2013-14シーズンからシクサーズの指揮官に就任。就任当初は戦力がなかなかそろわず、15-16シーズンには10勝72敗(勝率12.2パーセント)と低迷することもあったが、ジョエル・エンビードベン・シモンズがドラフトで指名されてから徐々に事態は好転。

 シクサーズは今季を含めた直近3シーズンでいずれも勝率58パーセント以上の戦績を残し、3年連続でプレーオフに進出。だが昨年まで2年連続でカンファレンス・セミファイナル進出を果たすも、今年はシモンズがケガのため全休したこともあり、ボストン・セルティックスの前にスウィープで敗退していた。

「私は個人、そしてプロフェッショナルの両面でブレットにものすごいレベルのリスペクトを抱いています。彼がシクサーズという組織、フィラデルフィアという街のためにこなしてきたこと全てに感謝しています。彼はこの組織でポジティブなことを数多くやり遂げましたし、若手選手たちの才能を引き出し、このチームを3シーズン連続でポストシーズンへと進むことができるポジションまで導いてくれました」。

 エルトン・ブランドGM(ゼネラルマネージャー)は声明文の中でブラウンへの感謝を口にし、解任の経緯についてこう説明している。

「不運なことに、我々は今シーズン、ゴールまで達することができませんでした。この組織が新たな方向へと進むにあたり、私は今がベストな時だと信じています。NBAチャンピオンの座を競い合うという我々のゴールへと向かうべく、このオフシーズンは重要なものとなるでしょう」。

 シクサーズは4戦全敗でプレーオフのファーストラウンド敗退となったものの、今季もイースタン・カンファレンス6位(43勝30敗)の成績を残しており、エンビードとシモンズというオールスターデュオがいる。

 その周囲にはトバイアス・ハリスアル・ホーフォードジョシュ・リチャードソンシェイク・ミルトン、マティス・サイブルといった選手たちがおり、タレントレベルはイースト屈指。今後ロースターを整備し、新たな指揮官が就任することでさらなるレベルへと達することができるか注目したい。

 なお、『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が情報筋から得たシクサーズの後任候補には、タロン・ルー(ロサンゼルス・クリッパーズAC)、アイメ・ユードカ(シクサーズAC)、昨季までサクラメント・キングスで指揮官を務めたデイビッド・イェーガーの名が挙がっている。

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