2020.09.01

勝負どころで抜群の強さを発揮するポールが躍動! サンダーがロケッツ相手に逆王手

殊勲の活躍でシリーズを第7戦へと引き伸ばしたポール[写真]=Getty Images
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ポールが第4Qだけで15得点! ガリナーリは「僕らは彼ならああいったショットを決めてくれると期待してる。特にゲーム終盤ではね」と絶大な信頼を置く

 9月1日(現地時間8月31日、日付は以下同)。ヒューストン・ロケッツとオクラホマシティ・サンダーによるプレーオフ ファーストラウンド第6戦が行なわれた。

 3勝2敗でシリーズ突破に王手をかけているロケッツは、この試合で決着をつけるべく、第4クォーター残り6分にロバート・コビントンの3ポイントで逆転に成功。その後ジェームズ・ハーデンが加点し、残り4分19秒にはリードを6点に広げた。

 だが今季試合時間残り5分で5点差以内というクラッチシチュエーションで32勝15敗と抜群の強さを見せるサンダーがシリーズを第7戦へと長引かせるべく猛反撃。NBA選手会(NBPA)の代表として知られるクリス・ポールが2本連続で長距離砲を放り込み、サンダーが同点に追いつく。

 ロケッツは負けじとラッセル・ウェストブルックのレイアップで逆転するも、その直後のポゼッションでデニス・シュルーダーがお返しとばかりにレイアップを決めてゲームは再び同点に。

 するとウェストブルック、ハーデンのショットがリングに嫌われ、ポールが2本のフリースローを着実に成功。ロケッツはその後ウェストブルックが痛恨のターンオーバーを喫し、ダニーロ・ガリナーリのフリースロー2本が決まって勝負あり。最終スコア104-100でサンダーが制し、シリーズ突破に逆王手をかけた。

「第4クォーター、そしてクラッチタイムで輝くことができる選手もいれば、そうではない選手もいる。俺たちはそこで戦い続けたんだ」。

 試合後に『TNT』のインタビューに応じたポールは、第4クォーターだけで15得点3リバウンド2スティールと抜群の勝負強さを発揮。試合全体でも28得点7リバウンド3アシスト3スティールをマークし、出場時間帯における得失点差で両チームトップの+20を記録して勝利の立て役者に。

クラッチタイムを制し、シリーズ最終戦へと持ち込んだサンダー[写真]=Getty Images

 この試合でポールに次ぐ25得点に5リバウンド2スティールを残したガリナーリが語った「僕らは彼ならああいったショットを決めてくれると期待してる。特にゲーム終盤ではね」という言葉からも、ポールへ絶大な信頼をしていることが分かる。

 なお、サンダーではポールとガリナーリのほか、ルージェンツ・ドートがシリーズ最多の13得点、シュルーダーが12得点8リバウンド、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーが10得点6アシスト、スティーブン・アダムズが14リバウンドを記録。

 一方、ロケッツではハーデンがゲームハイの32得点に8リバウンド7アシスト、コビントンが18得点5リバウンド5スティール3ブロック、ウェストブルックが17得点、ダヌエル・ハウスJr.が12得点、PJ・タッカーが9得点11リバウンド2スティール、エリック・ゴードンが9得点6アシストを残したものの、接戦を落としてしまった。

 勝負どころでショットをミスしたウェストブルックは、ターンオーバーゼロに抑えた第5戦とは打って変わってこの日は7本。「俺の責任だ。前の試合で俺はゼロだった。だが今夜は7本もしてしまった。シンプルなこと」と悔やんだ。

 ウェスタン・カンファレンス首位のロサンゼルス・レイカーズが待つカンファレンス・セミファイナル進出をかけて、ロケッツとサンダーは9月3日に行なわれる第7戦でシリーズに決着をつけることとなる。

勝負どころで悔やまれるミスを犯したウェストブルック。第7戦で挽回なるか?[写真]=Getty Images

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