2020.09.05

最優秀シックスマン賞に輝いたハレル「ここで機会を与えてくれたコーチには特に感謝」

シュルーダー、ウィリアムズを抑えて最優秀シックスマン賞に輝いたハレル[写真]=Getty Images
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「ここに来てからというもの、彼はこの俺に機会を与えてくれたからね。俺はここにいる皆と共に成長してきたんだ」と初の個人賞獲得で感謝を述べる

 9月5日(現地時間4日、日付は以下同)。ロサンゼルス・クリッパーズは翌6日に行なわれるデンバー・ナゲッツとのウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第2戦に向けたチーム練習を行った。

 するとこの日のチームミーティングで、ルー・ウィリアムズがサプライズで最優秀シックスマン賞のトロフィーを持ち込んだ。過去2年連続(通算3度)で同賞を獲得したウィリアムズは、モントレズ・ハレルへトロフィーを渡し、チームメートの受賞を祝福したのである。

 ハレルはシックスマン賞について「祖母と何度か話したんだ。そして今年、彼女は亡くなってしまった。今でも毎日がタフなんだ」と祖母との思い出を明かしつつ、こう続けた。

「この賞はものすごく光栄なこと。ここにいるチームメートたち、特にコーチ(ドック・リバースHC)に感謝している。俺がここに来てからというもの、彼はこの俺に機会を与えてくれたからね。俺はここにいる皆と共に成長してきた。パット(パトリック・ベバリー)、ルーたちとね。これは本当に、皆にとっての賞なんだ。ありがとうと言いたいね」。

 今季の最優秀シックスマン賞の最終候補はハレル、チームメートのウィリアムズ、オクラホマシティ・サンダーのデニス・シュルーダーの3人。そして100人のスポーツ記者と放送関係者による投票で、ハレルは58もの1位票獲得を含む計397ポイントで自身初の個人賞を手にした。

 2位には35人から1位票を獲得したシュルーダーの計328ポイント、3位は7人から1位票を得たウィリアムズが計127ポイントでランクイン。そのほか、ポイントを獲得したのは4位から順にクリスチャン・ウッド(デトロイト・ピストンズ/計17ポイント)、ジョージ・ヒル(ミルウォーキー・バックス/計17ポイント)、ゴラン・ドラギッチ(マイアミ・ヒート/6ポイント)、デリック・ローズ(ピストンズ/5ポイント)、ダービス・ベルターンス(ワシントン・ウィザーズ/2ポイント)、ドワイト・ハワード(ロサンゼルス・レイカーズ/1ポイント)となった。

 開幕からシーズン中断までの選考期間において、キャリア5年目のハレルは63試合(うち先発は2試合)に出場して平均27.8分18.6得点7.1リバウンド1.1ブロックをマーク。ベンチスタートの選手としては最多となる11度のダブルダブルを記録。

 『StatMuse』によると、50試合以上のベンチスタートながらシーズン平均18.0得点7.0リバウンドにフィールドゴール成功率50パーセント以上をクリアしたのは、1989-90シーズンのケビン・マクヘイル(元ボストン・セルティックス)以来初だという。

 このシーズン。マクヘイルは82試合のうち57試合でベンチスタートとなるなか、平均20.9得点8.3リバウンド2.1アシスト1.9ブロックに加えてフィールドゴール成功率54.9パーセントを残している。

 2017-18シーズンからクリッパーズへ加入し、着実に成長を遂げたハレルはまだ26歳。今後もパワーとスピードを兼備した爆発的なプレーでクリッパーズの勝利に貢献していくことだろう。

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