【NBAプレーオフ21日目】ラプターズが2度の延長戦を制し勝利、クリッパーズは準決勝突破へ王手

ラプターズとセルティックスの準決勝は第7戦までもつれ込むことに[写真]=Getty Images

 9月10日(現地時間9日)、「NBAプレーオフ2020」の21日目が行われた。

 イースタン・カンファレンスの準決勝では、前回の試合を大差で落とし、シリーズ王手をかけられたトロント・ラプターズがボストン・セルティックスとの第6戦に臨んだ。一進一退で進む試合は第4クォーター終盤、スモールラインナップのラプターズを相手にダニエル・タイスがインサイドで2本のフィールドゴールを決めて、残り2分で98-98の同点となる。しかし、その後の2分間はお互いにシュートを決めきれず、そのままオーバータイムへ。

 さらに、その延長戦でもどちらも抜け出すことができず、106-106でダブルオーバータイムまでもつれ込む白熱した展開となった。ダブルオーバータイム残り42秒、セルティックスのジェイソン・テイタムからスティールしたノーマン・パウエルが、ファウルを貰いながら速攻でのレイアップを決め、与えられたフリースローも沈めて3点プレーを決める。

 その後、テイタムの得点で点差を詰められながらも、121-119とわずかにリードするラプターズ。残り11.7秒にはカイル・ロウリーがケンバ・ウォーカーを相手にポストからのターンアラウンドショットを沈め、123-119とさらに突き放す。追いかけるセルティックスはテイタムの3ポイントで1点差とするが、ラプターズはファウルゲームで与えられたフリースローをパウエルがしっかりと決めて、最終スコア125−122で勝利を収めた。

 シリーズを3-3と再びタイに戻したラプターズは、ラウリーが33得点、パウエルが23得点、フレッド・バンブリートが21得点と活躍した。一方セルティックスは、ジェイレン・ブラウンが31得点16リバウンド、テイタムが29得点14リバウンド9アシスト、さらにマーカス・スマートが23得点11リバウンド10アシストとトリプルダブルをマークするも敗戦。両軍合わせて6人の選手が50分以上の出場となる過酷な試合となった。

攻守で活躍したレナード[写真]=Getty Images

 ウェスタン・カンファレンスの準決勝では、ロサンゼルス・クリッパーズとデンバー・ナゲッツの第4戦が行われた。第1クォーターは26-12とクリッパーズが圧倒するが、第2クォーターの反撃でナゲッツが8点差に縮めて後半へ。第3クォーター序盤に2点差まで詰め寄られるが、そこからクリッパーズがディフェンスのギアを上げ、一気に点差を2ケタに押し戻す。そのまま最後までリードを保ち、96-85でクリッパーズがシリーズ3勝目を挙げた。

 30得点11リバウンド9アシスト4スティール2ブロックと攻守に活躍したカワイ・レナードを筆頭に、6選手が2ケタ得点を挙げたクリッパーズが3-1とシリーズ突破へ王手をかけた。ナゲッツはニコラ・ヨキッチが26得点、ジャマール・マレーが18得点をマークするが、カンファレンスファイナル進出へ厳しい展開となった。

【試合結果】
〇準決勝
トロント・ラプターズ 125-122 ボストン・セルティックス
ロサンゼルス・クリッパーズ 96-85 デンバー・ナゲッツ

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