2020.09.11

アレックス・カルーソの決勝弾を演出したレブロン「彼は俺たちが頼りにしている男だ」

決勝弾をアシストしたレブロン(右)と沈めたカルーソ(左)[写真]=Getty Images
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「彼は多くのミスを犯すこともない。勝利へとつながるバスケットボールをプレーしている」とカルーソへの信頼を口にしたレブロン

 9月11日(現地時間10日、日付は以下同)。ロサンゼルス・レイカーズとヒューストン・ロケッツによるウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第4戦が行なわれ、レイカーズが110-100で制して3連勝。シリーズ戦績を3勝1敗とし、カンファレンス・ファイナル進出へ王手をかけた。

 レイカーズはロケッツに一度もリードを許さず、第4クォーター残り7分21秒には23点もの大量リードを奪った。だがそこからロケッツはエリック・ゴードンラッセル・ウェストブルックの長距離砲を皮切りに猛追。残り58.7秒にジェームズ・ハーデンのフリースロー2本が決まり、5点差まで追い上げた。

 だが直後のポゼッションでレブロン・ジェームズが右コーナー付近にいたアレックス・カルーソへ絶妙なバウンズパスをとおし、残り35.2秒に決勝弾となる3ポイントを放り込んで勝負あり。

レブロンのアシストからカルーソが鮮やかな3ポイントを決めた[写真]=Getty Images

 レブロンは「彼は俺たちが頼りにしている男だ。多くのミスを犯すこともない。勝利へとつながるバスケットボールをプレーしている。彼も俺が信頼していることを知ってるのさ」と、カルーソへの決勝アシストについて振り返っていた。

 レイカーズではアンソニー・デイビスがゲームハイの29得点に12リバウンド5アシスト2ブロック、レブロンが16得点15リバウンド9アシスト2スティール、カルーソが16得点2ブロック、ラジョン・ロンドが11得点10リバウンド8アシスト2スティール、ダニー・グリーンケンテイビアス・コールドウェル・ポープがそれぞれ10得点をマーク。

 リバウンド数で52-26、オフェンシブ・リバウンド数では12-1とロケッツに大差をつけたレイカーズ。フランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)はチーム全体で見せたディフェンスを高評価。

 チームにはレブロンとデイビスという2人のスーパースターがいるのだが、指揮官は「プレーオフを戦ううえで、ディフェンスは強力な武器になっている。スーパースターのようにパワフルだ。エリートなディフェンスがあれば、それは3番目のスターとなるんだ」と話していた。

 とはいえ、第4クォーターにロケッツの猛反撃を許し、射程圏内まで詰め寄られたこと、相手(17回)を上回る18回ものターンオーバーを喫したこともあり、レブロンは「当然、俺たちはもっといいプレーをしなきゃならない。正しいやり方でゲームを締めくくらないといけない」と気を引き締めた。

 一方のロケッツは、ウェストブルックが25得点3スティール、ハーデンが21得点10アシスト2スティール3ブロック、ゴードンが19得点、オースティン・リバースが14得点5リバウンド5アシストを残すも、これで第2戦から3連敗。

 この3試合というもの、ロケッツは3ポイント成功率がいずれも40.0パーセント以上という高確率を残している。だがレギュラーシーズンでは16戦無敗だったものの、レイカーズとのシリーズでは3戦全敗に陥っている。

 ハーデンは21得点を挙げたものの、そのうちのほとんどは成功率80.0パーセントで沈めたフリースロー(16/20)。レイカーズが講じたディフェンスの前に、フィールドゴール成功率18.2パーセント(2/11)、3ポイント成功率16.7パーセント(1/6)に終わった。

 13日に行なわれる第5戦を前に、ボーゲルHCは「全体的に見て、このグループはすばらしい勝利を手にした。だが何度も言うように、我々が快適にプレーすることはないだろう。相手は爆発力を秘めているのだから」と警戒しており、油断することはない。

 試合を重ねるごとに見事なアジャストを見せているレイカーズに対して、ロケッツがシリーズを長引かせることはできるのか。雲行きが怪しいというのが大方の見解と言っていいだろう。

ハーデン(右)へ激しいディフェンスを仕掛けたレイカーズ[写真]=Getty Images

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