2020.09.20

ネッツのスティーブ・ナッシュHCがデュラントとカイリーの起用法を敵チームへ発言?

来季からナッシュHCの下でプレーすることとなったデュラント(右)とカイリー(左)[写真]=Getty Images
国内外のバスケ情報をお届け!

レディックのポッドキャスト番組に出演したナッシュが2大スターについて言及

 9月3日にブルックリン・ネッツの指揮官に電撃就任したスティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)は、先日行われたオンラインの就任会見で「ユニークな機会」と言及。

 アシスタントコーチの経験はないものの、「私はNBAチームを約20年間にも渡ってリードしてきました。この経験はきわめてユニークなことだと思っています」と現役時代にポイントガードとして得た経験の豊富さを強みにしていた。

ナッシュ(右)は現役時代にカイリー(左)、デュラントとも対決してきた[写真]=Getty Images

 すると9月18日(現地時間17日、日付は以下同)にはJJ・レディック(ニューオーリンズ・ペリカンズ)のポッドキャスト番組「The Old Man and the Three」へ出演。ナッシュはネッツが誇る2大スーパースター、ケビン・デュラントカイリー・アービングについて語った。

 デュラントは208センチ108キロの万能戦士。手足の長さと身体能力を兼備し、現役屈指のスキルを有するスーパースター。現役最多となる4度の得点王に加え、キャリア平均27.0得点はNBA歴代6位にランクインしており、史上有数のシュート力を誇る。

 プレーメイクも可能な驚異のオールラウンダーについて、ナッシュは「彼の持つ長さは、どんな選手相手でもマッチアップの問題を作り出す。ケビンは5つ全てのポジションをプレーできるんだ。私は5つのポジションで彼を起用していくつもりだ」と話している。

 一方、カイリーは今季肩のケガのため20試合の出場に終わったのだが、平均27.4得点はキャリアハイ。リング下、ミドルレンジ、ロングレンジ、3ポイントと、いずれもショットの精度が高く、現役選手さえも驚嘆するほどのボールハンドリングでディフェンダーを交わし、巧みなレイアップやフローターでも得点可能。

「カイ(カイリーの愛称)はオフボールの武器になる。彼は私の大好きな選手の1人なんだ。バスケットボールを持った学者のような男なんだ」と指揮官は言う。

 ネッツにはデュラント、カイリーのほか、第二幕で躍動したキャリス・ラバート、司令塔のスペンサー・ディンウィディー、ビッグマンのジャレット・アレンディアンドレ・ジョーダン、若手フォワードのトーリアン・プリンスなど有能な選手が在籍している。

 ナッシュ新HCが既存戦力をどのようにしてまとめ上げていくのか。現役時代に繰り出していた変幻自在のパスワークを見ていると、唯一無二の“ユニークな”チームを作り上げるのではないかと期待してしまう。

ナッシュは味方や対戦相手の意表を突いたパスワークで唸らせてきた[写真]=Getty Images

BASKETBALLKING VIDEO