2020.10.12

12年ぶり2度目の優勝を飾ったラジョン・ロンド「これから先もずっと忘れないだろう」

レイカーズで自身2度目のチャンピオンとなったロンド[写真]=Getty Images
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「12年前、息子はまだ生まれていなかった。息子と優勝を分かち合い、家で娘も観てくれているから、間違いなく夢のような感覚さ」

 10月12日(現地時間11日)のNBAファイナル第6戦で、ロサンゼルス・レイカーズはマイアミ・ヒートを4勝2敗で下し、2010年以来10年ぶり、フランチャイズ史上17度目のNBAチャンピオンとなった。

 ファイナルMVPに輝いたレブロン・ジェームズはヒート(2012、13年)、クリーブランド・キャバリアーズ(16年)に次いで3チームを優勝へと導き、自身4度目のファイナルMVPを獲得。

 今季からレイカーズに加入したアンソニー・デイビスを筆頭に、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープやドワイト・ハワード、マーキーフ・モリス、カイル・クーズマ、アレックス・カルーソらは初のチャンピオンに。

レブロン(左)、デイビス(右)と共にファイナルを制したロンド(中央)[写真]=Getty Images

 そしてベンチから貴重な働きを見せたラジョン・ロンドは、ボストン・セルティックス在籍時の08年以来、実に12年ぶりのチャンピオン返り咲きとなった。セルティックスの通算17度目の優勝に貢献した司令塔は、レイカーズの17度目の優勝メンバーにもなり、NBA史上トップ2と呼ばれる超名門チームで優勝。

 レイカーズとセルティックスの2チームで優勝したのはロンドが史上2人目で、ロンド以外ではクライド・ロウベレット(元セントルイス・ホークスほか)のみ。ロウベレットは1954年にミネアポリス・レイカーズ、63、64年にセルティックスで優勝しているとはいえ、ロンドは56年ぶりの快挙を成し遂げた。

 シリーズの勝敗を決した第6戦でも、ロンドはベンチから効果的に加点し、終わってみれば30分25秒のプレータイムで19得点4リバウンド4アシスト1スティールと殊勲の働き。

 08年の優勝から12年。当時キャリア2年目だった司令塔はセルティックスのエース格へと飛躍を遂げ、ダラス・マーベリックス、サクラメント・キングス、シカゴ・ブルズ、ニューオーリンズ・ペリカンズと渡り歩き、昨季から加入したレイカーズで王座へと返り咲いた。

2008年に初優勝した当時、ロンドはキャリア2年目の若手だった[写真]=Getty Images

「キャリアの中で、僕はいろんなことを経験してきた。皆が多くのことを経験している。僕は(NBAで)14年間プレーしているけど、早い時期に成功を収めることができた。最高のチームメートたち、すばらしいコーチングスタッフに恵まれたんだ。だけど、毎年トレーニングキャンプに臨むにあたって、チャンピオンシップを勝ち取ることができると期待できるわけじゃないんだ」と振り返ったロンドだが、今季は特別だったという。

「特に今シーズンは、初日からチャンピオンシップを競い合うチームじゃないかと感じていた。そして今、僕らはゴールに達し、夢をつかみ取ることができた。僕にとってはものすごく長かったね。この場に舞い戻り、自分の評価を取り戻すべくやってきた。このチャンピオンシップにおいて、重要な役割をこなすことができたことは本当に最高だし、自分の人生において、これから先もずっと忘れないだろうね。今回は9歳の息子と優勝という最高の経験を共有できたから、ものすごく感謝している。12年前、息子はまだ生まれていなかった。ここで息子と優勝を分かち合い、家で娘も観てくれているから、間違いなく夢のような感覚さ」。

「僕らはこの瞬間まで、優勝してやろうとフォーカスし続けてきた。コービーはきっと微笑みながら僕らのことを見てくれているさ」

 レイカーズはレジェンドのコービー・ブライアントが今年1月末にヘリコプター墜落事故で帰らぬ人となったことで、“コービーのために”チャンピオンシップを捧げようと一丸となって長丁場を乗り切った。

 特にロンドは、セルティックス在籍時の08、10年にNBAファイナルという最高の舞台でコービー率いるレイカーズと対戦。鼻っ柱の強いポイントガードは、セルティックスの司令塔としてレイカーズを何度も苦しめてきた。ロンドは優勝決定後の会見で、コービーについてこう語っている。

「コービーのために勝つこと。それはここしばらくの間、僕の中にずっとあった。キャリアの中で僕は彼のことをリスペクトしてきたし、何年もの間、彼がどのようにしてゲームをコントロールしているのかを観ては真似てきた。スコアリングもすごかったけど、彼のゲームにはいくつもすばらしい面があったんだ。彼はまさにバスケットボールの学者であり、対戦してきた中でもすばらしい選手の1人だった。僕らはこの瞬間まで、優勝してやろうとフォーカスし続けてきた。間違いない。彼はきっと微笑みながら僕らのことを見てくれているさ。そして僕らは夢を実現し、チャンピオンシップを勝ち取ることに成功したんだ」。

 これまでのキャリアでオールスターとオールディフェンシブチームにそれぞれ4度選出され、オールNBAチームに1度、アシスト王に3度、スティール王にも1度輝いたロンド。今年のファイナルで自身2度目の優勝を飾ったことで、選手としての評価を高めることに成功したと言っていいだろう。

コービー(右)から多くを学んできたと明かしたロンド(左)[写真]=Getty Images