2020.10.23

「どのチームもアレックス・カルーソを欲しがっていた」とレイカーズACが明かす

レイカーズのチャンピオンメンバ―となったカルーソ[写真]=Getty Images
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「彼はリーグの中で知られている選手であり、リスペクトされている存在なんだ」とマイク・ペンバーシーAC

 約1年間に及ぶ長丁場となった2019-20シーズンを制したロサンゼルス・レイカーズは、2010年以来、フランチャイズ史上17度目のNBAチャンピオンとなった。

 このチームにはレブロン・ジェームズアンソニー・デイビスという2大スーパースターがいるだけでなく、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープダニー・グリーンラジョン・ロンドカイル・クーズマドワイト・ハワードマーキーフ・モリスといった有能な選手を擁し、厚い選手層でプレーオフを勝ち抜いた。

 そんな中、バックアップガードとしてプレーするアレックス・カルーソはドラフト外で2ウェイ契約からはい上がった苦労人。昨季までの2シーズンはNBAとGリーグを行き来し、キャリア3年目となった今季、ようやくローテーション入りを果たしている。

 196センチ84キロのガードはハッスルプレーでベンチからチームを盛り立て、オフェンスでは思い切りのいいドライブやショットを決め、ディフェンスでは身体を張ったプレーで仕事をこなす好選手。

 レギュラーシーズンでは64試合(うち先発は2試合)に出場して平均18.4分5.5得点1.9リバウンド1.9アシスト1.1スティールを記録。プレーオフでは平均24.3分とプレータイムを伸ばし、6.5得点2.3リバウンド2.8アシスト1.1スティールと活躍した。

 マイアミ・ヒートとのNBAファイナル第6戦ではハワードに代わって先発出場し、プレーオフ自己最多となる32分42秒コートに立ち、4得点3リバウンド5アシスト1スティール1ブロックの活躍で優勝に貢献した。

 10月23日に『Lakers Daily』へ掲載された記事の中で、マイク・ペンバーシーAC(アシスタントコーチ)はカルーソについてこう話している。

「毎回、我々はオフシーズンまたはトレードデッドライン前に、トレードをしたがっていたんだが、(オファーしてくる)どのチームもアレックス・カルーソを欲しがっていたんだ。彼はリーグの中で知られている選手であり、リスペクトされている存在なんだ」。

 カルーソの年俸は今季、来季ともに275万ドル(約2億8600万円)と安いことも、他チームには魅力に映ったのだろう。

 だがペンバーシーACは「彼が持つバスケットボールIQは本当に高いんだ。それに平均以上の身体能力があり、すばらしいディフェンダーでもある。そういったことが、彼を良い選手にしているんだと思う」と26歳の苦労人を称賛していた。

 レブロンとの相性も良く、献身的なプレーが光るカルーソは、レイカーズで自らの居場所を見つけたことで、自信を増したことだろう。2連覇を狙う来季も、レイカーズのベンチから効果的なプレーを見せてくれるに違いない。

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