2020.10.24

NBAが来シーズンを日本時間12月23日の開幕にして東京オリンピックへ選手を送り込む?

NBAコミッショナーのアダム・シルバーのプランは実現なるか?[写真]=Getty Images
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クリスマス前に開幕し、オールスター中止で72試合の短縮とし、オリンピック開幕までにシーズンを終了させるプランを理事会で提案

 10月24日(現地時間23日、日付は以下同)。『The Athletic』、『ESPN』はNBAが2020-21シーズンを12月23日に開幕させることを目指していると報じた。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防止すべく、NBAは今年3月中旬に19-20シーズンを中断。すると7月末からフロリダ州オーランドでシーズンを再開させる際、今後のスケジュールとして12月2日に20-21シーズンを開幕させるプランを発表。

 この背景には来年7月に延期となった東京オリンピックに選手たちを送り込むことだと複数の現地メディアが報じていたのだが、第二幕は10月中旬まで行なわれることになり、NBAファイナルに出場したチームは約2か月後に新シーズンに臨まなければならないことから、NBA選手会(NBPA)は難色を示し、交渉していく姿勢を見せていた。

 今月に入り、『The Athletic』はNBAが来季の開幕時期を1月19日あたりで目指していると報じていたのだが、12月23日の開幕となると大きな前倒しになることは間違いない。

 両メディアによると、NBAは来季のレギュラーシーズンを72試合とし、インディアナポリスで開催予定だったオールスターならびにオールスターブレイクを中止、シーズン中盤に2週間の休養期間を選手たちに与え、第二幕で実施したプレーオフ出場をかけた一発勝負、プレーイン・トーナメントを継続することを考えているという。

 そしてNBA側は10月24日に理事会でこのプランを伝え、NBA選手会との交渉を早く進めていきたい意向を示した。アダム・シルバー コミッショナーは来季開幕に向けた双方の合意から新シーズン開幕までの期間を最低8週間と話していたことから、クリスマス前の開幕を実現させるためには早急に交渉が行なわれることになりそうだ。

「このプランは早すぎるのかもしれない。でもとても理にかなっているね」と某チームの役員が『The Athletic』へ語ったように、クリスマス前に開幕し、オリンピックが開催される来年7月23日までに来シーズンを終了させるプランが実現する可能性があることは事実。

 ただ、そうなると11月19日のドラフト、12月上旬に解禁と報じられていたフリーエージェント(FA)戦線の日程も変更することになるかもしれない。特にFAの選手たちは解禁後から1か月以内に開幕となるだけに、このままのスケジュールではさすがに厳しすぎるだろう。

 はたして、NBAの来シーズンはいつスタートすることになるのか。今後の動向に注目していきたい。

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