2020.10.30

ショーン・リビングストンがキャリア初のNBA優勝を回顧「僕らの人生が変わったんだ」

ウォリアーズで3度の優勝を経験したリビングストン[写真]=Getty Images
国内外のバスケ情報をお届け!

「チャンピオンシップを制すことで、人間関係が強固になるんだ。僕らはその時、兄弟のような間柄が一気に構築されたんだと思う」と2015年の優勝を語る

 10月28日(現地時間27日)。昨季終了後に現役を引退し、先日ゴールデンステイト・ウォリアーズでフロント入りしたショーン・リビングストン(元ウォリアーズほか)が『95.7 The Game』の「The Morning Roast」へ出演。

 2014-15シーズンからウォリアーズへ加入したリビングストンは、201センチ87キロと細身ながらポイントガードとしては高さと長さを持ち、ステフィン・カリーのバックアップとしてゲームコントロールをこなしつつ、得意のミドルレンジゲームやポストアップから繰り出すジャンパーで点を取り、堅実なディフェンスでも貢献した。

 ウォリアーズに在籍した5シーズン全てでNBAファイナル進出を果たし、主力の1人として3度の優勝に貢献。なかでも加入後最初の14-15シーズンに優勝したことが印象的だったことを明かした。

「皆は何が起こるのか、期待していたとは思わない。特に最初の年はね。でもそこで僕らはチャンピオンシップを勝ち取ったんだ。僕にとってはキャリア初だね。それを機に、僕ら全員の人生、キャリア、それに軌道が大きく変わったんだ。誰だってチャンピオンシップを制するためには何年もかけて一緒にプレーすることになる。それによって人間関係が強固になるんだ。僕らはその時、兄弟のような間柄が一気に構築されたんだと思うね」。

 14-15シーズン。ウォリアーズはスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)を指揮官に迎え、カリー、クレイ・トンプソンハリソン・バーンズ(現サクラメント・キングス)、ドレイモンド・グリーンアンドリュー・ボーガット(現無所属)でスターターを固定。ベンチからリビングストン、アンドレ・イグダーラ(現マイアミ・ヒート)、リアンドロ・バルボサ(元フェニックス・サンズほか)、デイビッド・リー(元ニューヨーク・ニックスほか)らがロースターを形成。

 レギュラーシーズンをリーグトップの67勝15敗で突っ走り、カリーがシーズンMVPを受賞。プレーオフでもウェスタン・カンファレンスを12勝3敗で勝ち上がり、意気揚々とクリーブランド・キャバリアーズとのファイナルを迎えた。

ファイナルでチームトップの平均26.0得点を残したカリー(右下)、ファイナルMVPを獲得したイグダーラ(右上)とリビングストン(左)[写真]=Getty Images

 キャブズはレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)こそ健在だったが、プレーオフ1回戦でケビン・ラブが戦線離脱、ファイナル初戦でカイリー・アービング(現ブルックリン・ネッツ)が膝を負傷してコートを去るアクシデントに見舞われ、大幅な戦力ダウンに。

 ウォリアーズはシリーズ初戦を延長の末に制すも、翌2、3戦はレブロンの超人的な活躍だけでなく、マシュー・デラベドーバやティモフェイ・モズゴフ(現無所属)、JR・スミス(現レイカーズ)、トリスタン・トンプソンらの踏ん張りでキャブズが2連勝を飾った。

 するとカーHCは第4戦からセンターのボーガットをベンチスタートにし、イグダーラをスターター起用。“スモールラインナップ”に切り替えると、一気に3連勝を飾って4勝2敗でキャブズを下した。

 リビングストンはシリーズ平均20.1分5.0得点3.5リバウンド2.2アシストと堅実な働きを見せて優勝に貢献。「あの年の優勝は、僕らが当時を回顧する感じのことなんだ」とリビングストンが振り返っていた。

リビングストンはベンチから堅実な働きを見せた[写真]=Getty Images

 当時ウォリアーズでベンチを固めていたリビングストン、バルボサ、イグダーラといった選手たちはチームを退団。現在はリビングストンがフロント、バルボサはコーチとしてチームに復帰しており、カリー、トンプソン、グリーンを中心に来季の巻き返しを誓うチームを後押しすることになる。

 キャリア序盤に選手生命を脅かすほどの大ケガを負ったリビングストンだが、キャリア終盤に見事フィットするウォリアーズへ入団し、ベテランとして貴重な活躍を見せた。引退後のセカンドキャリアも、優勝メンバーになったことで新たな道が開かれたと言っていいだろう。